SCO問題、やっと終了へ

2016年3月4日 20:50

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記事提供元:スラド

insiderman 曰く、 UNIXの権利を所有すると主張していたSCOが、そのソースコードをIBMが不正にLinuxに流用したとしてIBMを提訴していた裁判が、ついに終結する(gihyo.jp)。SCOがIBMを訴えたのは2003年なので、約13年裁判は続いたことになる。

 今回の裁判終了により、ついに裁判だけでなくSCOも終了することになる。

 SCOの主張はIBMがSCOのライセンスを受けたUNIXのコードをLinux開発者らに提供、Linux開発者らがそれらをLinuxに盗用したというもの。その後SCOはLinuxカーネル2.4以降のユーザーに対しライセンス料の支払いを要求したり、Linux採用企業を提訴したりしていたが、盗用されたとSCOが主張したコードはそもそもSCOの前身のカルデラがオープンにしていたものだったことが明らかになったり、UNIXの著作権は米Novellが保有しているという判決が出たりと、SCOの主張は時が経つにつれて根拠を失っていった。

 その後2007年にはSCOが米破産法11条の適用を申請、裁判は終わるかと思われたが、その後投資を集めてLinux関連の訴訟のみを続ける企業として存続、裁判は継続。一時は2009年には「NovellがUNIXの著作権を持つ」との判決を破棄する判決も出たが、最終的にはUNIXの著作権はNovellが所有するという判決が出て、SCOの控訴も却下されていた。

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