漫画海賊版の非親告罪化、ほぼ決定へ。二次創作は原則対象外

2016年2月25日 19:12

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 環太平洋経済連携協定(TPP)によって著作権周りの制度が変わるのではないか、という議論があったが、その1つである「漫画海賊版の非親告罪化」がほぼ決定したようだ(日経新聞)。

 非親告罪化により、権利者の告訴無しで海賊版提供者の摘発が可能になる。また、二次創作の同人誌は原則対象外とのこと。ただ、どこまでを対象とするのかの厳密な線引きについては議論されていない。単行本や雑誌のそのままのコピーはアウト、それをモチーフとしたいわゆる同人誌の大半がセーフになる、というのは想像できるが、最近では他者のキャラクターを無断で使用したグッズなどは同人誌即売会などで同人グッズとして販売され問題視されるケースが増えている。この辺りがどうなるのか、また以前「ドラえもん最終話同人誌問題」で問題となったようなオリジナルそっくりの同人誌はどうなるのか、まだまだ先は読めない。

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