介護職が考える、最高の親の介護とは何か?

2016年2月13日 22:05

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記事提供元:エコノミックニュース

介護職が何かと話題になることの多い昨今だが、そんな中、ウェルクスは介護職を対象に「介護職が考える、最高の親の介護」に関する調査を実施した。

介護職が何かと話題になることの多い昨今だが、そんな中、ウェルクスは介護職を対象に「介護職が考える、最高の親の介護」に関する調査を実施した。[写真拡大]

 介護職が何かと話題になることの多い昨今だが、そんな中、ウェルクスは介護職を対象に「介護職が考える、最高の親の介護」に関する調査を実施した。

 「政府は介護離職ゼロに向けて動き出しているが介護と仕事の両立ができるかどうか」と質問したところ「両立できる」が25.8%、「両立できない」が74.2%となった。

 「両立できる」と回答した人に対して、その理由について聞いたところ「時短など出来るのであれば・20代女性」「家族に理解してもらって協力しあってやれたらいいなと思う・30代女性」「職場に理解があった・40代女性」などの声があった。

 また「両立できない」と回答した人からは、次のようなコメントがあった。「どちらも大変。片手間でできるものじゃない・30代女性」「自分の親となると介護の仕事をしていても、感情を整理できるまで仕事をできる自信がない・20代男性」「仕事をもって、さらに家で介護は疲労するから無理・50代男性」。

 「もし親の介護が必要になったら、自宅と介護施設のどちらで過ごしてほしいか」について尋ねたところ「自宅」が64.5%、「介護施設」は35.5%という結果になった。「自宅」と答えた人は、「自分が介護職だからこそ、親に恩返ししたい。娘が介護職であるというのを特権だと感じてほしい・20代女性」「親自身に協調性がなく、様々なトラブルが予想されるため・50代女性」と考えているようだ。

 また「介護施設」と回答した人からは、以下の回答があった。「自宅で一人寂しく過ごす方たちをたくさん見てきて、人との関わりがなければだめだと思うから・20代女性」「在宅での(介護の)限界を知っているから・30代女性」「自宅での介護は限界もあります。入浴するにも危険が伴います。在宅介護は軽度では良いが重度になるとかなり家族の負担は大変と思う・60代女性」。

 「毎年お正月には窒息事故が相次いでいるが、もし介護が必要になったあなたの親に『お餅を食べたい』と言われたら、お餅を食べさせてあげたいですか?」と質問したところ、「食べたいものは食べさせてあげたい」が74.2%、「できれば控えてもらいたい」が22.6%、「食べたいと言っていても絶対に食べさせない」が3.2%となっている。

 様々な示唆に富む、調査だと筆者は考えるが、いかがだろうか。(編集担当:久保田雄城)

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