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【映画で学ぶ英語】『ア・フュー・グッドメン』の映画史に残る名言
1992年に公開された『ア・フュー・グッドメン』は、同僚を殺害した罪に問われた2人の海兵隊員の軍法会議を描いた法廷ドラマだ。主演のトム・クルーズやジャック・ニコルソン、デミ・ムーアの個性的な演技で、映画史に残る名作のひとつにあげられることも多い。
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今回はこの映画でジャック・ニコルソン演じる海兵隊大佐の放った名セリフから、動詞”handle”の意味や使い方を解説したい。
■映画『ア・フュー・グッドメン』のあらすじ
キューバのグァンタナモ米軍基地で、一人の海兵隊員が暴行を受けて死亡。被告人として2人の海兵隊員が軍法会議にかけられることになった。
彼らの弁護人に選任されたキャフィ海軍中尉(トム・クルーズ)は、有能だが法廷弁護の経験がなく、司法取引を好む。しかし、キャフィより階級が上で、この事件に思い入れのあるギャロウェイ海軍少佐(デミ・ムーア)は、さらに調査するべきであると主張する。基地司令のジェセップ海兵隊大佐(ジャック・ニコルソン)の説明は辻褄が合わないと言うのだ。
被告人の2人も軍法会議で決着をつけることを強く希望したため、キャフィは法廷での対決に乗り出した。
■映画『ア・フュー・グッドメン』の名言
軍法会議でジェセップ大佐に証人尋問を行うキャフィは、大佐に真実を話すよう迫る。キャフィを青二才と見下すジェセップ大佐は、激昂のあまりキャフィに対して次のセリフを放ち、自分に不利な証言をする始末となった。
You can't handle the truth! - おまえに真実は分からん!
■表現解説
動詞”handle”には、一般的に「扱う、処理する、対処する」という意味がある。この映画では、ジェセップ大佐の名セリフの他に、このような意味で使われている例が多く見られる。
例えば、ジェセップ大佐の部下は「自分は問題に対処できる」という意味で”I can handle the situation.”と言っている。
また最初やる気のなさそうなキャフィを見たギャロウェイは、「あなたはこの件に適任ではないと思う」”I don’t think you are fit to handle it.”と言っていた。
これに対してキャフィは、やはり動詞”handle”を使って「自分だけで対処できると思う」”I think I can handle things myself.”と答えている。
ところで動詞”handle”には、その他に”put up with”や”stand”と同じく、「耐える」という意味もある。例えば”I can’t handle the pressure.”ならば、「プレッシャーに耐えられない」ということだ。
ジェセップ大佐の名言の翻訳は、それに続くセリフや動詞”handle”のこのような用法も考慮して、「おまえに真実は分からん!」となったのではないだろうか。(記事:ベルリン・リポート・記事一覧を見る)
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