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ホンダの上級ミニバン「オデッセイ」に、ようやくハイブリッド車がラインアップ
簡単なプレスリリースとともに配信された「新型オデッセイ・ハイブリッド」の画像。エクステリア&インテリアは、ガソリン車との差異は少ない[写真拡大]
2015年10月に開催された東京モーターショーで参考出品されたホンダの上級ミニバン「オデッセイ・ハイブリッド(HV)」が発売となる。ホンダのHPで順次詳細が明らかにされるという。予想では2015年内といわれていたが、どうやら2016年2月にずれ込んだようだ。
現行型である5代目オデッセイが登場したとき、その大転換したコンセプトに驚かされたが、従来型オデッセイの背の低い(1550mm未満)デザインであるなら、走行用バッテリーの搭載場所が確保できず、ハイブリッド車のバリエーションは無かったかもしれない。
新型オデッセイHVの情報サイトによると、HVシステムは同社「アコード・ハイブリッド」と同じ、2リッターエンジン+2モーターの「SPORT HYBRID i-MMD」の最新版だ。しかも、ホンダとして始めてIPU(バッテリーと制御装置を一体化したユニットの総称)を1列目シート下に配置。ガソリン車と変わらない室内空間を確保している。モーターは駆動用と発電用の2で、ガソリンエンジンはHV用の2リッターのアトキンソンサイクルエンジンだ。
オデッセイHVは、新開発のリチウムイオン電池とパワー制御装置(PCU)を一体化してコンパクト化を図った電子制御ユニット「IPU」を初搭載。このIPUは1列目のシート下に配置し、ミニバンに求められる広い室内空間をスポイルしない設計となった。外観デザインはガソリン車と変わらない。
展示されていたオデッセイHVを見てみると、ハイブリッド車をアピールする目印は、エクステリアではフロントフェンダー左右、テールゲートに付けられたハイブリッドエンブレムだけ。室内も3列目席が床下格納されるラゲッジ部分、3列目席、2列目の空間はガソリン車と変わらない。
HVモデルがガソリン車と異なるのは、メーター回り。エネルギーフローなどが追加される専用のマルチインフォメーションディスプレーが装備となる辺りだ。
室内で大きな違いは、1stシートしたから2ndシートフロアの前端部分。1stシート下にIPUを収めるため、フロアが盛り上がっているのだ。が、弊害はほぼない。運転席と助手席の間のトンネルが、やや高くなっておりサイドウォークスルーがしにくくなったことぐらいか。
2ndシートフロア先端(1st席下部分)がなだらかに高まっており、あたかもフットボードのようなフロア形状で、2ndシート乗員にとって、かえって快適かもしれない。
気になる燃費性能はJC08モード燃費で26.0km/リッターを達成するという。車格が同程度のトヨタ・エスティマHVの18.0km/リッター大きく超える。価格やグレード構成など、詳細は今後の発表を待ちたい。(編集担当:吉田恒)
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