ルーカスフィルム、映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の未発売アクションフィギュアの写真に削除要請

2015年12月15日 14:52

印刷

記事提供元:スラド

ポッドキャストサイト「Star Wars Action News (SWAN)」のスタッフが映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のヒロイン「レイ」のアクションフィギュアをWalmartの店頭で購入し、写真をFacebookにアップロードしたところ、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づくルーカスフィルムからの削除要請により削除されてしまったそうだ(TorrentFreakの記事Ars Technicaの記事Business Insider UKの記事)。

削除要請によれば、未発売製品の写真を公開したことが著作権侵害にあたるとのこと。このアクションフィギュアは米玩具メーカーHasbroの製品。同社は既にレイのアクションフィギュア発売しているが、問題になっているレジスタンスのコスチュームを着けた製品とは違うものだ。

スター・ウォーズのアクションフィギュアに関しては、ディズニーとルーカスフィルムが著作権を持つ。ただし、正規の購入者がブログで写真を使用するのはフェアユースであるとの見方が強い。実際にSWANではこれまでに投稿した同様の写真が問題になったことはないという。

(続く...)
SWANではHasbroとの良好な関係を保ちたいとして写真を再度投稿することはないと述べる一方、ディズニーに状況を説明するメールを送ったそうだ。それに対する直接の返信はなかったものの、数時間後に削除要請は取り下げられて写真は復元された(Ars Technicaの記事Consumeristの記事Fortuneの記事)。

しかし、その後再び削除要請が送られ、今度は写真だけでなく投稿自体が削除されてしまう。さらに写真を投稿したSWANのスタッフは、繰り返し削除要請を受けたことで3日間のアクセス禁止処分になったという。その後の動向については特に報告されていないが、現時点では該当の投稿が再び復元されているようだ。

なお、この件に関してはWalmartの店頭で販売されている製品は未発売ではないと主張する人がいる一方で、パッケージ写真はネタバレ要素になるので公開すべきではないと考える人もいるようだ。Facebookへの投稿を含め、リンク先の記事にはパッケージ写真が掲載されているものもあるので、ネタバレを嫌う方は注意してほしい。 スラドのコメントを読む | ITセクション | idle | IT | おもちゃ | 著作権 | 変なモノ | Facebook | スターウオーズ

 関連ストーリー:
フェアユース保護に取り組むYouTube、クリエイターへの法的サポートも行うと発表 2015年11月23日
「1984」とプリントされたTシャツのデザイン、ジョージ・オーウェルの遺著管理者が削除要請?遺著管理者はWebサイトの雑な対応を指摘 2015年10月31日
米控訴裁判所、削除要請の際にはフェアユースを考慮する必要があるとの見解 2015年09月20日
作者本人がVimeoで公開した映画「Pixels」の原作ショートフィルム、コロンビア・ピクチャーズが削除要請 2015年08月15日
Universal Pictures、Googleの検索結果から127.0.0.1の削除を要請 2015年07月24日
スター・ウォーズへの出演がきっかけで大スターになる俳優はなぜ少ないのか 2015年04月05日
ディズニー、スター・ウォーズ最新作でジョージ・ルーカスの脚本を却下していた 2015年01月25日
ポルノ制作会社、著作権侵害とは無関係なGitHubプロジェクトをGoogleの検索結果から削除させる 2015年01月12日
スター・ウォーズ最新作のタイトルが決定 2014年11月08日
ディズニーが「海賊版対策」機能を持った検索エンジンに関する特許を取得 2014年11月05日
ウォルト・ディズニー・ジャパン、iTunesでの販売を見合わせと発表後、すぐに再開 2014年07月10日
Amazon.comが配信するクリスマスアニメ、購入者が一時アクセスできない状態に。ディズニーが配信の一時停止を要求か 2013年12月23日
ディズニーによるスター・ウォーズ新作、「エピソード7」というタイトルについて議論に 2013年07月08日
「スター・ウォーズ」7作目の監督にJ.J.エイブラムス氏 2013年01月27日
スター・ウォーズ最新作の脚本家決まる 2012年11月15日
米ウォルトディズニー、「スター・ウォーズ」で知られるルーカスフィルムを買収 2012年10月31日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事