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ボルボ、自動運転車が実現する未来のドライブ 「コンセプト26」を発表
コンセプト26は、「ドライブ、クリエイト、リラックス」という3つのモードに合わせ着座位置を変化させる、全く新しい、ボルボが特許を持つシート設計をベースにしている。[写真拡大]
自動運転車の実用化を目指す企業の動きがここにきて、活発になっている。BMW、ダイムラー、アウディのドイツの自動車メーカーによる3社連合が、ノキアから自動運転に必要な地図・位置情報サービス子会社を買収したニュースも記憶に新しい。
日本でも、オリンピックが開かれる2020年に、ホンダ<7267>とトヨタ<7203>は高速道路で、日産はそれに加え一般道でも自動運転車の発売を目指している。
そんな中、ボルボが進めている自動運転に関するリサーチで、「毎日の自動車通勤が運転する喜びを奪ってしまっている」ということがわかった。つまりドライバーが運転を車に任せたいと最も思うのは、通勤と長距離の高速道路走行の時。これに基づいて、ボルボは「コンセプト26」を開発した。
「26」は、北米における毎日の自動車での平均通勤時間が26分であることから命名されたという。この26分間を、発信・停止を繰り返す以上の、有意義な時間に変えたいとの思いをボルボは込めている。ボルボは、ドライバーに選択と自由を与える取り組みに着手している。それは、運転を積極的に楽しむことと、何か運転以外のことをしたい時には、車に運転を任せるということである。
ボルボのインテリアデザイン担当副社長 ロビン・ページ氏は、「全ては人のためです。ボルボの研究は、完全な自動運転が実用化された時、通勤時間を創造的に使いたいと考える人がいる一方、オンラインメディアを見たり、音楽を聴いたりしながら座って寛ぎたいと考える人もいることを明確に示しています。自動運転は、これらを全て現実のものとするでしょう。これこそ、コンセプト26が自動車におけるすべての体験を再創造することによって実現したものなのです」とコメントしている。
コンセプト26は、「ドライブ、クリエイト、リラックス」という3つのモードに合わせ着座位置を変化させる、全く新しい、ボルボが特許を持つシート設計をベースにしている。これらの3種類のモードによって、コンセプト26は自動運転によって生まれる新たなニーズとテクノロジーに適合可能な革新的プラットホームを作り出すとしている。
ドライバーが運転を車任せにしたいと思えば、ステアリングホイールは遠ざけられ、シートは後方に倒れ、ダッシュボードから大型ディスプレイが現れ、ドライバーは車内で好きなように過ごすことができる。
なんだか夢物語のようではあるが、このシステム現実となるまで後数年なのである。未来はもうそこまで来ているのだ。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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