DNPとみずほ銀行、企業の帳票運用を高度化する「帳票管理システム」を開発

2015年11月9日 14:43

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大日本印刷とみずほ銀行が開発した、企業内の大量の帳票類に対して、条件による抽出や改訂などの運用の効率化を実現する「帳票管理システム」。(大日本印刷の発表資料より)

大日本印刷とみずほ銀行が開発した、企業内の大量の帳票類に対して、条件による抽出や改訂などの運用の効率化を実現する「帳票管理システム」。(大日本印刷の発表資料より)[写真拡大]

 大日本印刷(DNP)は9日、みずほ銀行と共同で、企業内の大量の帳票類に対して、条件による抽出や改訂などの運用の効率化を実現する「帳票管理システム」を開発したと発表した。DNPは、このシステムをクラウドサービスとして販売を開始した。

 同システムは、大量の帳票を扱う金融機関や保険会社などに向けて、帳票のデータをシステムで一元管理し、企業の複数部門による帳票の「制作・改訂」、「承認」、「管理」業務を効率化する。帳票に記載されている全てのテキストデータから該当する記述を検索できる機能を備えており、法改正などに伴って複数の帳票の改訂が必要となる場合などに大勝となる帳票を抽出するとともに、変更すべきテキストを一括で修正することができる。

 制作・承認・管理のワークフロー機能として、帳票を新規作成または改訂後、システム上で帳票を確認し、承認(否認)を行う。申請状況や履歴を管理しながら、円滑に申請・承認フローを回すことができる。

 過去10回の帳票を改訂した日と改訂内容の履歴を保存管理する機能も備える。改訂時には修正前と修正後の変更箇所が明示された新旧対照表を自動作成しダウンロードする機能(オプション)により、変更箇所の漏れ防止や改訂が正確に実施されたかどうかを責任者が承認する業務を効率化する。

 DNPはこのシステムを金融機関や保険会社などを中心として提供し、2016年度に年間2億円の売上を目指す。システムの価格は、初期導入費用が700万円~(税抜)、月額利用料金が55万円~(税抜)。

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