ジャガー初のクロスオーバー「F-PACE」、限定車1st EDITIONは日本国内50台のみ

2015年10月30日 10:53

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記事提供元:エコノミックニュース

ジャガーのミッドサイズセダン「XE」と多くの部分を共有するクロスオーバーモデル「F-PACE」。1st EDITIONは世界限定で2000台生産され、そのうち日本に50台だけが輸入される

ジャガーのミッドサイズセダン「XE」と多くの部分を共有するクロスオーバーモデル「F-PACE」。1st EDITIONは世界限定で2000台生産され、そのうち日本に50台だけが輸入される[写真拡大]

 これまでブランドの歴史のなかでスポーツカーとスポーティサルーンの専門メーカーとして長い歴史を刻んできた英国ジャガー社。そのブランドは英国王室の御用達でもあり、低く長く構えたエレガントなスタイルと上品なインテリアが身上だった。そのジャガーにとって初の新型クロスオーバーSUV「F-PACE」が日本でも公開された。F-PACEのボディ寸法は、全長×全幅×全高4731×2070×1652mm、ホイールベースは2874mmでミッドサイズ・クロスオーバーとしてスタイリッシュな体躯を持つ。

 ジャガーが、ポルシェ・マカンやBMW・X3、アウディQ5、もしかしたらレクサスRXあたりをターゲットに開発した意欲作だ。アルミニウムを80%使い、モジュラープラットフォームを共用するXEなどよりも、アルミ使用率が多い。また、必要な部位に応じて超高張力鋼板やマグネシウムを用いた複合構造のモノコックとなっている。結果、その車重はエントリーモデルで1700kg未満と、この種のSUVとして異例に軽量だという。この最新のアルミニウム・インテンシブ構造を採用したボディは、同社のセダン「XF」に匹敵するほどのねじり剛性を実現している。

 エクステリアは、同社のサルーン「XF」などと同じ意匠の大胆なフロントグリルと力感のあるボンネットなど、押し出し感の強いフロントマスクで、細身で天地が薄いフルLEDヘッドライトなどのデザインは、一昨年発表されたコンセプトカーの「C-X17」の考え方が表現されたものだ。

 この新型SUVの1st EDITION(ファーストエディション)は世界限定で2000台生産され、そのうち日本に50台だけが輸入される。1st EDITIONに搭載するパワーユニットは最上級モデル「S」に搭載する380psを発生する3リッターV型6気筒スーパーチャージャーエンジン。8速オートマティックを組み合わせる。英国Solihull工場で生産し、発売開始時期は2016年後半を予定しているという。11月2日から日本国内の正規ディーラーで受注をスタートさせる。

 後輪のトラクションを重視した4輪駆動システムは、後輪に伝えるトルクを積極的にコントロールして旋回性能を高めるトルク・ベクタリング機能を備え、前後トルク配分は0:100から50:50にまで自動的に調整する。アダプティブ・ダンパーはジャガーらしいハンドリング特性も約束する。

 同社初となる高性能クロスオーバーは、Jaguarモデルとして求められる乗り心地やハンドリング、洗練性とともに、悪路や悪天候などあらゆる状況下でも性能や安定性を損なわないとされる。(編集担当:吉田恒)

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