デンソー、トヨタと共同で新型プリウス搭載用の製品を開発

2015年10月29日 14:04

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パワーコントロールユニット(デンソーの発表資料より)

パワーコントロールユニット(デンソーの発表資料より)[写真拡大]

  • モーターステーター(デンソーの発表資料より)
  • ITS Connect対応車載機(デンソーの発表資料より)

 デンソーは29日、トヨタ自動車と共同で新型プリウス向けの製品を開発したと発表した。環境分野では小型軽量化された新型パワーコントロールユニットとモーターステーターを、安全分野ではミリ波レーダーと画像センサー、ITS Connect対応車載機を共同で開発した。

 同社によると、パワーコントロールユニットは、電池からモータージェネレーターに流す電流を調整するインバーターなどを備えた製品。冷却構造の改善や電子制御回路の集積化によって、従来のプリウス搭載品に比べて約33%の小型化を実現している。また、今回、デンソーはトヨタ自動車と共同で、独自の新しい巻線方式を用いた高回転モーター用のステーターを開発し、従来のプリウス搭載品に比べ2割以上の軽量化を実現した。

 ミリ波レーダーについては、今回、2つのセンサーの機能を組み合わせることにより、それぞれのセンサーの特徴を生かし、より早くより正確な検知を可能にした。これにより、衝突回避支援(対車両、対歩行者)、全車速ACC、車線逸脱防止、夜間視界支援などが可能となった。

 ITS Connect対応車載機については、今回デンソーが開発した車載機は、(1)数百メール以内の車両、路側装置とリアルタイムに情報交換できる無線通信機能、(2)周囲に伝達するための自車位置の緯度、経度を決定する位置検出機能、(3)無線通信で得た情報から、周辺状況―を判断し、実施すべき運転支援を決定する状況判断機能を備えている。

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