関連記事
鴻池委員長に不信任動議
集団的自衛権行使の一部容認を含む安保法案は憲法違反だとして法案に反対する民主、維新、共産、社民、生活など野党と安全保障環境の変化に対応するために安保法制の見直しは必要だとする自民、公明。国会関与を強化することで賛成に回った次世代、元気、改革の賛成派の攻防が一層激しくなっている。
17日午前9時45分に鴻池祥肇参院安保特別委員会委員長が再開を告げると野党側理事から、すぐさま委員長不信任の緊急動議が出され、予想していたこともあって、鴻池委員長は「委員長(私)に対する不信任が出されました。(自民党筆頭理事の)佐藤正久元防衛政務官に(委員長職を)委託します」と委員長席を離れた。
この日は、委員会理事懇談会を鴻池委員長が理事懇談会の部屋でなく、特別委員会室に入り、そこで開くという異例の策をとったため、野党側筆頭理事の北澤俊美元防衛大臣や民主党の福山哲郎理事らが「だまし討ちじゃないか。こんなやり方ないだろ」と詰め寄り、混乱。さらに鴻池委員長が委員会開会を発言したため、委員長席を囲み、与野党理事間のやり取りが激しくなり、審議できる状況でなくなった。
このため鴻池委員長が休憩を宣言し、一端、委員会室を離れ、理事懇を別室で行ったあと、委員会室に戻り、委員会再開を告げた時、不信任動議が出された。現在(午前10時50分)、与野党理事が別室で協議中。委員会室には安倍晋三総理、中谷元防衛大臣、岸田文雄外務大臣が当初着席していたが、今は、退席している。
総括質疑で審議を終了させ、採決に持ち込みたい与党に対し、野党側は審議不十分、採決は許されないとあらゆる手段で阻止する構え。(編集担当:森高龍二)
■関連記事
・野党3党採決参加見通しで強行採決でないと菅氏
・委員会で強行採決なら問責決議案も
・このまま出口迎えるなら当然「内閣不信任」維新
・『法制局は死んだ』元最高裁判事に的射た指摘と
・民主党 国会議員を国会周辺に終日待機対応へ
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク