関連記事
NYダウは三角保合い、日経平均は逆三尊の底入れ足=犬丸正寛の相場展望
■10月の新内閣発足と共に上昇相場
日経平均でみれば、これから10月初旬の安倍新政権スタートまでは下値を固める展開だろう。中国経済問題が小康状態となっていることからNYダウは下値水準での、「三角保合い」、日経平均は同じく下値水準で「逆三尊」をそれぞれ形成する展開とみられる。
NYダウは、上値は重いものの、8月24日の直近安値1万5370ドルを下回ることなく下値を切り上げ、三角保合いといえる足取りだ。一方、日経平均は8月26日の安値1万7714円を9月8日に17415円と下回ったところがNYダウと大きい違いがある。日本マーケットが、GDPがマイナスにもかかわらず6月に大ハシャギし過ぎた反動が出たためといえる。
とくに、このまま日経平均が10月の新内閣発足まで下値を固め、とくに、チャート上でダブル底以上に強力とされる、「逆三尊」の底入れとなれば10月以降の日経平均はかなり有望となってくる。
幸い、GDPはダウンだが、上場企業の業績は堅調が継続している。業績好調にもかかわらず日経平均の予想PERは去る8日に13.98倍と歴史的な水準に低下し、足元でも14倍台と明らかに株価は売られ過ぎといえる状況だ。
当然、今後、『政策のよろしき』を得れば日経平均中心に相場は急反発する地合いが整いつつあるといえる。『国策に売りなし』。10月の安倍新内閣では、アベノミクス完遂を総理が明言されているだけにここからは好業績株でアベノミクスの成長戦略に乗る銘柄の仕込み場とみていいだろう。
日本の国土強靭化計画もアベノミクスの主要テーマの一つであるが、特に、今回の大洪水被害は、もっとも国民の生命と財産を護る政治政策に直結してだけに急いで国土全体を見直すことが求めらる。オリンピックでハシャグのもいいが国民の生命を護ることが先決だから国土再構築が大きいテーマとして浮上することが予想される。
新内閣発足までの足元相場では、2部銘柄や新興系など今年前半相場で見向きされなかった銘柄に注目が集まるだろう。こうした銘柄を狙うのもよし、中期で優良系のテーマ銘柄を仕込むのもよい。短期的には波乱はあっても着実に相場は下値の固まっていることを見落としてはいけない。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)
・【どう見るこの株】東芝は戻り一巡感から下げに転じる、まだ嵐の前の静けさ、大量の信用買残がポイント(2015/07/29)
・【銘柄紹介】日本瓦斯は東京オリンピック聖火用ガス供給の実績、足元業績絶好調で上場来高値(2015/07/30)
・【銘柄紹介】ジクソーは日本初の民間月面探査プロジェクト関連、今期2.5倍増益(2015/07/30)
・【業績でみる株価】GMOリサーチは2015年12月期の第2四半期決算を発表、想定内の収益を確保し(2015/07/30)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク