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武田薬品、米ワクチン製造大手とインフルエンザワクチンの製造・販売で提携
武田薬品工業と米Nanotherapeutics Inc.は27日、Nanotherapeutics社がBaxalta(バクスター社)から買収したワクチン製造の細胞培養技術であるヴェロ細胞培養技術に関し、販売権と利用権の拡大に関する契約を締結したと発表した。
武田薬品とバクスター社は、2010年に日本におけるパンデミック・季節性インフルエンザワクチンの開発に関する技術を、バクスター社から武田薬品に独占的に許諾するライセンス契約を締結した。武田薬品のパンデミックインフルエンザに対する細胞培養インフルエンザワクチンは、この製造技術を用いて開発され、2014年3月に日本で製造販売承認を取得した。武田薬品は現在、日本で同様の製造技術を用い、季節性インフルエンザに対する細胞培養インフルエンザワクチン「TAK-850」を開発している。
今回の契約締結により、バクスター社との当初契約に基づく武田薬品の将来の対価の支払義務は無くなる。また、武田薬品は、日本に加えて日本以外の特定の地域でヴェロ細胞培養技術を用いたパンデミック・季節性インフルエンザワクチンの開発・販売権を新たに獲得し、インフルエンザ以外のワクチン開発でもヴェロ細胞培養技術と関連試料の利用が可能となる。
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