シャープ、軽量・薄型のスマホ向けインセル型液晶ディスプレイの量産開始

2015年6月18日 11:46

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 シャープは17日、スマートフォン向けのインセル型液晶タッチディスプレイの量産を、本格的に開始したと発表した。

 現在、一般的なスマートフォン向けの液晶タッチディスプレイには、液晶ディスプレイ上にタッチセンサー部を取り付けて一体化したものが採用されており、軽量化・薄型化に限界がある。今回量産するインセル型液晶タッチディスプレイは、タッチセンサー部の機能を液晶ディスプレイに内蔵しているため、従来の製品よりも軽量化や薄型化が図れる特徴がある。これにより、スマートフォンなどのデザイン性の向上に貢献するという。

 今回のインセル型液晶タッチディスプレイは、LTPS(CGシリコン)技術を採用する同社の三重第3工場で生産する。タッチセンサー部の回路と液晶ディスプレイを駆動する回路の両方を液晶ディスプレイの中に搭載することで、インセル化を実現している。

 また、亀山第2工場での生産も検討している。実現すると、画面サイズや解像度、狭額縁化などさまざまなユーザーニーズに最適な対応が可能になるほか、安定した供給体制の構築が図れるという。

 加えて、同社では亀山第2工場で採用しているIGZO技術の優位性を活かし、タブレット端末やノートPCなどへの搭載を想定した中型サイズのインセル型液晶タッチディスプレイを開発している。同社は今回のタッチディスプレイを搭載することで商品の軽量化や薄型化を積極的に図っていくという。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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