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(中国)医師の約7割が収入に不満、賄賂横行の要因に
*08:23JST (中国)医師の約7割が収入に不満、賄賂横行の要因に
中国医師協会が27日に発表した「中国医師状況白書」によれば、アンケート調査などに回答した中国本土の医師の65.9%が現在の収入に不満を持っていることが分かった。中国の医師の間で、公然と行われている患者からのリベート収受行為は、所得水準の低さが背景にあるとみられる。
一方で、医師を取り巻く過酷な労働環境も深刻。医師の就業時間は標準を上回っている。中国の標準就業時間は毎週40時間(1日当たり8時間)。これに対して、医師の平均就業時間は40~60時間が52.72%、60時間以上が32.6%となっている。40~60時間と回答した医師のうち、25~35歳が47.56%、36~45歳が34.66%、46~60歳が17.70%。年齢が若い医師ほど長時間労働を強いられている。
また仕事によるプレッシャーの要因(複数回答)については、「仕事量の多さ」が76.50%、「医療に関するもめごと」が71.76%、「患者からの過度な期待」が72.71%、「医療事故の頻発」が69.60%、「同業間の競争激化」が29.11%など——となっている。
また、大多数の医師が医療に従事する中で暴力行為(言葉による暴力も含む)を受けた経験があるという。うち言葉による暴力を受けた医師は全体の59.79%に達した。肉体的な暴力によって身体に怪我を負った医師は13.07%を占めた。「暴力行為を受けたことがない」と回答した医師は、わずか27.14%にとどまっている。
同調査はアンケートと訪問対面調査の組み合わせで行われたもの。北京市、浙江省、広西チワン族自治区、山西省、湖南省、吉林省、山東省、河南省、広東省、海南省、雲南省、甘粛省の医師を対象に実施された。アンケート発送数は1万2683件。うち有効回答数は9524件だった。
【亜州IR】《ZN》
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