電波望遠鏡が検知した謎の信号、正体は電子レンジからの電波だった

2015年4月25日 10:02

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記事提供元:スラド

NOBAX 曰く、 オーストラリア・パークス天文台の電波望遠鏡が謎の電波を検知していたそうだ。この「強力なバースト信号」の正体は当初不明で、深宇宙から来たものではないかと思われていたという。しかし、その正体は電子レンジに由来するものだったという(FUTURUSNational Geographics)。

 この電波は1990年代から記録されており、当初は球電光もしくは飛行機、電波望遠鏡のどこかの部品から発せられるものではないかと思われていた。しかし調査を進めた結果、これらは同時に複数の地点から発せられている可能性が分かり、その発生源は地球近くのどこかである、ということまでは突き止められていたものの、長らくそれがどこから来ているのかは分からなかったという。

 その後研究者らがこの電波の発生源を見つけるためにリアルタイム電波干渉モニタを設置したところ、1月に3つの信号を検知し、その結果「電子レンジがタイマーによって作動を停止する前にレンジのドアを開いた際に放出される電磁波」が原因であることが明らかになったという。なお、この電波は昼食の時間帯に頻繁に観測されていたそうだ。

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