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50代の半数が“老後の仕事探し”「必要」――。30・40代での準備8%未満
いつからが“老後”なのか明確な基準はない。そのため老後に対する意識も準備も個人差が大きいようである。
「老後は何歳からだと考えますか?」との問いに対し、全年代では、「60代」が最多で57%。ついで「70代(20%)」「50代(7%)」「40代(6%)」。
老後が60代と回答したのは、30代の回答者では69%、40代の回答者では59%、50代の回答者では49%と、年代が上がるごとに漸減している。反対に老後が70代と回答したのは、30代の回答者では18%、40代の回答者では24%、50代の回答者では36%と年代が上がるごとに漸増。いくつになっても「老後はもっと先」と思いたいものなのかもしれない。
「老後の不安を解消するために、何か取り組んでいることはありますか」との問いに対し「ある」と回答したのは約半数の53%。「具体的にどのようなことに取り組んでいますか」と質問したところ、全年代を通じもっとも多かったのは「老後資金の貯蓄(全年代:59%)」。ついで、「生活費の見直し(全年代:30%)」「年金額の確認(全年代:26%)」「副業を持つ(全年代:24%)」。
すべての項目において50代の回答率が高いが、年代差がもっとも見られたのは、「老後の仕事探し(30代:5%、40代:8%、50代:48%)」。ほかに、「年金額の確認(30代:13%、40代:18%、50代:41%)」、「生活費の見直し(30代:13%、40代:18%、50代:41%)」。
40代まではわずか数%にすぎないが、50代になると一気に半数もの人が仕事探しを真剣に考えるようになっている。逆に差が見られなかったものは、「保険の見直し・新規加入(30代:23%、40代:23%、50代:26%)」、「株運用(30代:20%、40代:18%、50代:29%)」。
「老後の不安」という漠然としたテーマに対し多くの人が「先のこと」と思うものかもしれない。若いうちは、「株運用」や「貯蓄」「生活費の見直し」などでやりくりができると考えていても、実際に老境が目の前に差し掛かってみると「老後の仕事探し」が必要であることに気づいたり、「年金額の確認」をしなくてはならなかったりするのかもしれない。調査は、エン・ジャパン株式会社の運営するサイト上で、30代~50代のユーザー1,980名を対象に行われた。(編集担当:堺不二子)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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