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ズバリ!ライバルはプリウス ホンダ、小型ハイブリッドセダン「グレイス」を発売
発表されたホンダの新型ハイブリッドセダン「グレイス」。写真は唯一パドルシフトが備わる最上級グレードのEX(ボディ色:ホワイトオーキッドパールのFF車)で価格221.0万円。[写真拡大]
かねてより噂されていたホンダのハイブリッドセダン「新型グレイス」が発表となった。同車はコンパクトセダンの新たなベンチマークを目指して開発が行われたという。開発責任者である本田技術研究所の広瀬敏和主任研究員は、国内市場でのポジショニングについて「トヨタ・プリウスをターゲット」と述べた。
グレイスは「コンパクトセダンの革新」をコンセプトに、国内交通インフラで扱いやすい5ナンバーサイズのボディを採用しながら広い室内空間とコンパクトカーならではの燃費性能を両立した。スリーサイズは全長×全幅×全高4440×1695×1475(FF)/1500(4WD)mm。燃費はハイブリッドセダンでクラストップのJC08モード燃費34.4km/リッターを達成した。さらに5ナンバーのハイブリッドセダンとしては初めて4WD車もラインアップしている。プラットフォームやハイブリッドシステムは同社のコンパクトHB車「フィット」HVと共用だが、装備の充実などにより上質なコンパクトセダンとして訴求する。
エクステリアは、コンパクトながらもボンネット長とホイールベースを長くとることで車格感をもたせている。最近のホンダの“顔”ともいうべき「ソリッド・ウイング・フェイス」は、プラチナメッキ仕上げのグリルと4灯式のLEDヘッドライト(HYBRID LX/HYBRID EXに設定)で構成している。
インテリアは、質感の高さを追求した作り込みが行なわれ、運転席に向いてオフセットしたセンターコンソール、インパネなどが包み込むような心地よさをドライバーに与える。上級セダンと見まがうほどの質感の高いリアシートは、快適な乗り心地を実現するという。また、2600mmという2リッター車に匹敵するロングホイールベースに加え後席の位置をできるだけ後方に配置することで、上級車種である「アコード・ハイブリッド」にも匹敵する足元スペースを実現している。
ハイブリッドパワートレーンはフィットと共通の110ps(81kW)の最高出力と13.7kg.m(134Nm)の最大トルクを発生する1.5リッターのアトキンソンサイクル・ガソリンエンジンと29.5ps(22kW)/16.3kg.m(160Nm)を発生するモーターを組み合わせる。トランスミッションは7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を組み合わせている。ワンモーター使用のハイブリッドながらモーターだけで発進・走行できる「SPORT HYBRID(スポーツ ハイブリッド)i-DCD」とした。前述のとおり、JC08モード燃費は34.4km/リッターと、国内市場向けのセダンでは最高を確保した。使用燃料はレギュラーガソリンだ。
安全装備でも不足はない。事故の未然防止を目指すアクティブセーフティは、「VSA(車両挙動安定化制御システム)」や「ヒルスタートアシスト機能」に加え、急ブレーキ時に後続車へ注意を促す「エマージェンシーストップシグナル」を全タイプに標準装備。時速30km/h以下での追突防止を支援する「シティブレーキアクティブシステム」「サイドカーテンエアバッグシステム」と「前席用i-サイドエアバッグシステム(容量変化タイプ)」をセットにした「あんしんパッケージ」をタイプ別にオプション設定している。
5ナンバーのHVセダンしてライバルのトヨタ車でカローラHVがあるが、車格としてはその上のプリウスを意識して開発。HVの本流ともいえるプリウス(HB車)とは異なる車型“セダン”として十分に対抗できる性能や質感ある商品となったという。価格はFFモデルが195.0~221.0万円、4WD車が214.44~240.98万円。
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