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【村山貢司の気象&経済歳時記】この冬は寒暖の差が大きく冬物衣料にはプラス
12月の声とともに日本列島は真冬の寒気に包まれた。各地で暴風が吹き荒れ、西日本でも雪が降った。11月までは比較的気温が高く、冬物の動きは鈍かったが、この寒さでいっきに売り上げが伸びるだろう。冬物の動きは真冬の寒さより、11月中旬から12月上旬の気温が大きく影響する。
この期間の気温が高いと真冬が寒くても冬物は不調になりやすく、逆に低温だと好調になることが多い。この冬は寒さの到来がぎりぎり間に合ったようである。気象庁の長期予報によると、12月は関東から西の地方は平年並みかやや高く、北日本は平年並みになる見込みである。また、1月と2月も同様に関東から西の地方は平年並みかやや高い可能性が大きく、北日本は平年並みの予想になっている。
この予想からは、この冬の冬物はあまりよくない印象を受けるが、平年とは1981年から2010年までの平均であり、平年並みの冬になると最近の暖冬に慣れた身体にはかなり寒く感じられる。ちなみに、この前の冬は非常に寒いというイメージが強いが、14年の1月の気温は平年値より0.2度高く、2度の大雪が降った2月は平年より0.6度低いだけであった。
この冬は、期間を通じての予報は平年並みかやや高い気温であるが、全般に寒暖の差が非常に大きくなりそうである。暖かい状態が数日続いた後の低温は数字以上に寒く感じられるものである。ニュースでは暖冬傾向と伝えられているが、冬物の動きは決して悪くないと予想している。(気象予報士・経済評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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