【アナリスト水田雅展の銘柄分析】トシン・グループは、07年8月以来の3000円台乗せで強基調を確認、上値追い

2014年9月30日 09:10

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  電設資材商社のトシン・グループ <2761> (JQS)の株価は強基調の展開だ。8月29日に3145円まで急伸して12年12月の2750円を突破し、07年8月以来の3000円台に乗せた。その後一旦は2700円台まで反落したが、9月25日に3080円まで上伸して水準切り上げの動きを継続している。強基調を確認した形であり、自己株式取得や低PBRも支援材料として上値追いの展開だろう。

  首都圏を中心として、電設資材や住宅設備機器などの卸売事業を展開する持株会社である。小口多数販売や、他社にはない専門部署による得意先営業活動支援サービスを特徴としている。取扱商品や営業拠点網の拡充などで事業基盤強化を推進しており、14年4月に伊勢崎営業所、14年8月に太田足利営業所を開設した。

  今期(15年5月20日期)の連結業績見通し(7月4日公表)は、売上高が前期比1.1%増の470億円、営業利益が同0.7%増の26億90百万円、経常利益が同1.2%増の35億90百万円、そして純利益が同1.1%増の21億円で、配当予想は前期と同額の年間52円(第2四半期末26円、期末26円)としている。

  14年4月実施の消費増税の反動影響に加えて、15年10月に実施が予想される消費増税第2弾(消費税率8%から10%へ引き上げ)の影響なども考慮して、前期比ほぼ横ばいの見通しとしている。ただし会社見通しは保守的な印象も強い。北関東における営業拠点網の拡充、新規得意先の開拓、小口多数販売の強化、得意先営業活動支援サービスの体制・機能強化など、グループ総合力を活かした付加価値サービス拡充の効果が期待され、通期会社見通しには上振れ余地があるだろう。

  なお8月11日に発表した自己株式取得(取得株式総数の上限60万株、取得価額総額の上限18億円、取得期間14年8月18日~15年7月31日)については、9月25日に自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で5500株を取得し、9月25日時点での累計取得株式総数1万900株、取得価額総額3073万6500円となった。

  株価の動きを見ると強基調の展開が続いている。8月29日に3145円まで急伸して12年12月の2750円を突破し、07年8月以来の3000円台に乗せた。その後一旦は2700円台まで反落したが、水準切り上げの動きを継続して9月25日には3080円まで上伸した。自己株式取得も支援材料のようだ。

  9月29日の終値2930円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS233円61銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間52円で算出)は1.8%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS3496円88銭で算出)は0.8倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調を確認した形だ。自己株式取得や低PBRも支援材料として上値追いの展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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