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三菱重工、航空エンジン事業を分離 IHIとDBJが110億円出資
三菱重工業、IHI、日本政策投資銀行(DBJ)の3社は29日、10月1日付で発足する民間航空エンジン事業の新会社「三菱重工航空エンジン」への出資について正式契約を締結したと発表した。IHIと日本政策投資銀行が総額110億円の第三者割当増資を引き受ける。
新会社は、三菱重工業の民間航空エンジン事業を会社分割することで承継して10月1日付で発足する。増資後の資本金は60億円(110億円の増資のうち55億円を資本金に組み入れる)。2013年度の売上高は約370億円。
新会社は、今後の伸長が見込まれる民間航空エンジン市場で、国際共同開発におけるパートナー会社としての地位を確固たるものにするため、財務基盤の拡充をはかるとともに、生産連携体制を構築し、生産性を高めていくことで競争力強化に努めていくという。
具体的には、特に生産量の増加が見込まれる低圧タービンブレードで世界的に有数の生産能力を持つIHIと長期的な生産協力関係を構築していく。また、高度な加工技術が要求されるエンジン部品製造については、新会社の取引企業を支援し、産業クラスター化による一貫生産体制の構築にも取り組む。これらの取り組みを通じて競争力を強化し、国際マーケットでの存在感を高めていくという。
三菱重工業は、新会社の主要株主として事業運営に対する責任を果たすともに、資材調達や研究開発などについて継続して支援を行うという。
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