ウィズ・カリファ 3rdアルバム『ブラック・ハリウッド』で自身初の全米No.1を獲得

2014年8月29日 12:15

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記事提供元:Billboard JAPAN

ウィズ・カリファ 3rdアルバム『ブラック・ハリウッド』で自身初の全米No.1を獲得

 ラッパー、ウィズ・カリファの3rdアルバム『ブラック・ハリウッド』が、自身初のNo.1デビューを果たした、9月6日アルバムチャート。

 No.1を獲得した「ブラック&イエロー」や「ノー・スリープ」(2011年6位)、スヌープ・ドッグと組んだ「ヤング・ワイルド&フリー」(2011年7位)などのヒットで、一躍2010年代を代表するラッパーに昇格した、ウィズ・カリファ。今作からは、「ウィ・デム・ボーイズ」がラップ・チャートで4位を記録するヒットを受け、90,000枚をセールスし念願の首位獲得となった(ラップ・チャート、R&Bチャートでも同首位)。

 2006年のデビューから、コンスタントにアルバムをリリースし、メジャー・デビューから、3作連続のTOP10入りを果たした『ブラック・ハリウッド』は、ニッキー・ミナージュやリック・ロス、スクールボーイ、再タッグとなったスヌープ・ドッグなどの大物ゲストが揃った意欲作。スモークを吐き出すアートワークも印象的で、これまで以上にウィズ氏らしい、作品に仕上がっている。

 日本では9月13日に公開予定の映画、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のサントラ盤は、今週も6万枚強を売上げ、2位に後退したものの安定している。往年のヒット曲を上手く、映画に起用したことが、映画と平行してヒットした要因だ。

 同様の手法で大ヒット中の『アナと雪の女王』のサントラ盤も、6位にダウンするも、今週で登場39週目。2014年度はTOP10以下にダウンすることなく、一旦ダウンするもまた、TOP3入りするなど、驚異的なセールスを記録している。アメリカでの2014年間No.1アルバムになることは間違いなさそうで、日本でもまもなく、ミリオンが認定される大ヒットを記録、こちらも年間チャートで首位を獲得する勢いをみせている。

 3位には、フロリダ・ジョージア・ラインの「クルーズ」をプロデュースした、カントリー・シンガーのチェイス・ライスが初登場。本作、『イグナイト・ザ・ナイト』は自身3作目となるスタジオアルバムで、前作のランク圏外から一気にTOP10入り、カントリー・チャートでも、48位から首位獲得へと、大躍進した。先行シングルとしてリリースされた「レディー・セット・ロール」が、カントリー・チャートで15位とスマッシュヒットしたこと、そして、「クルーズ」の大ヒットが本作のヒットに繋がったのだろう。“ミスター・ワイルド”と呼ぶべく、野生的で魅惑の甘いマスクも、今後のブレイクに影響しそうだ。

 31,000枚を獲得して5位に初登場したのは、ヘヴィメタル・バンド、モトリー・クルーのトリビュート盤、『ナッシュビル・アウトロウズ・トリビュート・トゥ・モトリー・クルー』。彼らのヒット曲を、ジャンルをクロスオーバーしたカントリー・シンガーたちがカヴァーするという企画盤で、完成度の評価も高い。

 そして9位には、ハードロック・バンド、KISSのギタリストである、エース・フレーリーのソロ6作目となる新作がデビューした。これまでのキャリアでは、1978年にリリースされた、ソロデビュー作『エース・フレーリー』の26位が最高位であったが、ここにきて一気に上昇、初のTOP10入りを果たす快挙を成し遂げた。昨今では、こういったベテラン・アーティストによる“初のTOP10入り”がおおくみられ、業界自体のセールスが落ち込んでも、年配層から支持を得ているアーティストの売上げは落ち込まない、という結果が、アルバム・チャートに反映している。

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