宇宙に長期滞在した宇宙飛行士21人に視力の問題が見つかる

2014年8月28日 19:58

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記事提供元:スラド

eggy 曰く、 NASAと共同で微小重力が宇宙飛行士の視力に与える影響を調査しているヒューストン大学が明らかにしたところによると、国際宇宙ステーション(ISS)に長期(約半年程度)滞在した経験のある宇宙飛行士21人に視力の問題があることが分かったとのこと(Universe TodaySlashdot)。

 「Optical Coherence Tomography(OCT)」と呼ばれる機械をISS内に設置し、ISSに長期滞在する宇宙飛行士らの眼圧を計測したり、視神経や網膜構造の変化を調べたところ、21人の宇宙飛行士に遠視、盲斑および脈絡膜ひだにおける綿花状白斑、視神経鞘の膨張、視神経乳頭の浮腫などの問題が起きていることが認められたという。

 こうして集められた証拠は、微小重力が視覚や頭蓋内に与えるリスクを査定するのに役立てることができるという。また宇宙環境が視力に与えるダメージへの対抗策を講じる研究を先導することになるだろうとのこと。

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