NYの視点:FOMCタカ派メンバーがタカ派色弱める

2014年8月14日 07:02

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記事提供元:フィスコ


*07:04JST NYの視点:FOMCタカ派メンバーがタカ派色弱める

ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁はワシントンポスト紙とのインタビューで「連邦準備制度理事会(FRB)の政策がインフレで後手に回っている兆候はない」と述べた。利上げの時期に関しても来年以降になる可能性が強く早まる可能性は低いとの見方を示した。少なくとも現状ではインフレにいかなる問題もないことを認めたことになる。このことは他のタカ派メンバー、プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁、ジョージ米カンザスシティー地区連銀総裁、フィッシャー米ダラス連銀総裁、プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁の見解と異なる。

プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁は年末までに政策金利を1.25%まで引き上げるべきだと主張。2014年度のFOMC投票権を有するプロッサー総裁は「FOMCの金融政策が緩和的過ぎる」として7月の会合で反対票を投じた。同じく本年の投票権を有するフィッシャー米ダラス連銀総裁は反対票に投じなかったものの「メンバーの見解との相違が大きくなっている」と発言。ジョージ米カンザスシティー地区連銀総裁は過剰に長期間低金利を維持する危険性を警告した。

一方で、ラッカー総裁の見解はイエレンFRB議長の利上げに向けた見通しに一致する。同総裁は本年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権は持たないが、2015年には投票権を有する。全米12地区連銀総裁の中で最もタカ派として知られているラッカー総裁の最近の見解の変化に注目が集まっている。ラッカー総裁が最後に投票権を有していた2012年には全会合でFOMCの緩和的な金融政策に反対票を投じた。同時に景気回復にともない金融政策の決定がより複雑となっていることをあらわしているとの意見もあるようだ。

先日、フィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長は副議長就任以降初めてとなる講演において、引き締めに慎重なイエレンFRB議長の方針を支持する姿勢を明らかにしたばかり。同副議長はイスラエル中央銀行総裁在任中量的緩和やフォワードガイダンスに反対していたことから、タカ派発言が予想されていた。タカ派メンバーがタカ派色を弱めつつある。《KO》

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