【アナリスト水田雅展の銘柄分析】エイジアは売られ過ぎ感強めて反発のタイミング

2014年8月8日 09:03

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  メール配信ソフト大手のエイジア <2352> (東マ)の株価は、7月以降は概ね1200円近辺でモミ合う展開だったが、第1四半期業績の低進捗率を嫌気する形で急落し、年初来安値を更新して8月7日には958円まで調整した。ただし25日移動平均線に対するマイナス乖離率が15%程度まで拡大して売られ過ぎ感を強めている。売り一巡して反発のタイミングだろう。

  自社開発CRMアプリケーションソフト「WEBCAS」シリーズなどのアプリケーション事業を主力として、マーケティングコンサルティングなどのサービスソリューション事業も展開している。自社開発のメール配信ソフト「WEBCAS e-mail」の導入実績は約1600社以上に達し、国内メール配信パッケージ市場でのシェアは1位である。

  重点戦略として「メールアプリケーションソフトのエイジア」から、販売促進・マーケティング支援への事業領域拡大で「eコマースの売上UPソリューションを世界に提供するエイジア」への発展を目指している。

  14年6月には、新サービスのデータベース作成システム「WEBCAS DB creator」の提供を開始した。メール配信機能「WEBCAS e-mail」とアンケート機能「WEBCAS formulator」も利用できるオールインワン型のCRMクラウドサービスとして提供する。さらにジェイモードエンタープライズと共同開発した電子レシートメール送信サービス「レシートメール」の提供も開始した。

  M&Aやアライアンス戦略も積極推進し、12年4月にECサイト構築・運営事業拡大に向けてシステムインテグレータ<3826>と資本・業務提携、12年12月にメールマーケティングコンサルティング事業拡大に向けてメールマガジン制作・運用支援のグリーゼと資本・業務提携、13年10月にメールマガジン戦略立案・企画・制作・分析サービスのFUCAを連結子会社化、14年1月にWebサイトソーシャル化支援サービスのフィードフォース社と業務提携している。

  7月31日発表した今期(15年3月期)第1四半期(4月~6月)の連結業績は、売上高が2億22百万円、営業利益が14百万円、経常利益が15百万円、純利益が9百万円だった。セグメント別売上高はアプリケーション事業が1億81百万円、サービスソリューション事業が40百万円だった。前年同期は連結財務諸表を作成していないため比較はできないが、アプリケーション事業では利益率の高いクラウドサービスの拡販、サービスソリューション事業では子会社化したFUCAとの連携強化などが順調のようだ。

  通期の連結業績見通しは前回予想(5月14日公表)を据え置いて売上高が11億20百万円~11億80百万円(前期比11.2%増~17.2%増)、営業利益が2億45百万円~2億80百万円(同1.1%増~15.6%増)、経常利益が2億45百万円~2億80百万円(同2.5%増~17.2%増)、純利益が1億45百万円~1億65百万円(同11.0%増~26.3%増)としている。配当予想は同1円増配の年間15円(期末一括)としている。

  通期見通しに対する第1四半期の進捗率は低水準だったが、通期では主力のアプリケーション事業でクラウド関連売上高の2桁増収を見込んでいる。またFUCAの通期連結(前期は6ヶ月分)も寄与する。人員増強などの先行投資負担で増益率が鈍化するが、大型案件の引き合いも増加傾向であり、好業績が期待される。

  株価の動きを見ると、7月以降は概ね1200円近辺でモミ合う展開だったが、第1四半期業績の低進捗率を嫌気する形で急落し、年初来安値を更新して8月7日には958円まで調整した。

  8月7日の終値962円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の上限値の連結EPS85円62銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は1.6%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS437円29銭で算出)は2.2倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形で調整局面だが、日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が15%程度まで拡大して売られ過ぎ感を強めている。売り一巡して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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