テラの樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」の臨床研究結果について「Clinical Cancer Research」にて発表

2014年7月31日 07:22

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■進行膵がんに対するWT1クラスⅠ及びクラスⅡペプチドを用いた「バクセル」の安全性及び有効性の評価

 テラ<2191>(JQS)は、2010年8月に学校法人慈恵大学東京慈恵会医科大学附属柏病院消化器・肝臓内科と共同研究契約を締結し、進行膵がん及び進行胆道がんを対象として、抗がん剤(塩酸ゲムシタビン)を併用した、新規ペプチドであるWT1クラスⅡペプチド並びにWT1クラスⅠペプチドを用いた樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」の安全性及び有効性を評価するための第Ⅰ相臨床研究を進めてきた。この度、本臨床研究について、米国がん学会(American Association for Cancer Research:AACR)の学会誌である「Clinical Cancer Research」(Impact factor 2012:7.837)電子版(Clinical Cancer Research. 23 July 2014)に掲載された。

 テラの樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」は、樹状細胞ががん抗原(がんの特徴)を認識してリンパ球にその特徴を伝えることで、がんの特徴を認識したリンパ球ががん細胞を攻撃する治療法。テラは、ほぼ全てのがんに発現していることが報告されている大阪大学大学院杉山治夫教授が開発したWT1ペプチドの独占実施権を保有しており、契約医療機関においてがん抗原として用いている。WT1ペプチドはクラスⅠとクラスⅡに分けられ、クラスⅠはキラーT細胞(細胞傷害活性T細胞)、クラスⅡはヘルパーT細胞を活性化する。WT1クラスⅡペプチドは、キラーT細胞のみを活性化するこれまでのがん抗原とは異なり、ヘルパーT細胞を活性化することで、キラーT細胞をより効果的に活性化させることが分かってきており、注目されているがん抗原である。

 本研究は、進行膵がん、胆道がんにおいて、抗がん剤を併用したWT1クラスⅠ、クラスⅡペプチドを用いた樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」の安全性、臨床成績並びにWT1ペプチドに対する特異的な免疫反応を調査することを目的としている。全11症例のうち、WT1クラスⅠペプチドのみを用いた症例(WT1-Ⅰ)が3例、WT1クラスⅡペプチドのみを用いた症例(WT1-2)が1例、WT1クラスⅠ及びクラスⅡペプチドを用いた症例(WT1-Ⅰ/Ⅱ)が7例。

 解析の結果、抗がん剤を併用したWT1-Ⅰ/Ⅱを用いた膵がんの症例では7例中4例に、WT1特異的な遅延型アレルギー反応(Delayed Type Hypersensitivity、以下「DTH」)が観察され、WT1-Ⅰ及びWT1-Ⅱの3例では観察されなかった。WT1特異的なDTH反応を示した膵がん3例の生存期間中央値(Median Survival Time、以下「MST」)と無増悪生存期間(Progression-Free Survival、以下「PFS」)は、DTH反応を示さなかった症例より延長しており、DTH反応を示した3例のMSTは585日以上、PFSは440日と、DTH反応を示さなかった症例より統計学的に有意に改善していた。さらに、WT1特異的なDTH反応を示した膵がん3例については、メモリーT細胞としての機能をもつ細胞傷害活性T細胞が、DTH反応を示さなかった症例より高頻度で観察された。これらの結果より、抗がん剤を併用したWT1-Ⅰ/Ⅱを用いた樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」は、がん細胞に対してWT1特異的免疫反応を誘導したことが確認された。

 今回の研究は、WT1クラスⅠ及びクラスⅡペプチドを用いた樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」が、進行膵がんの患者の病勢制御に寄与する可能性があることを報告している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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