【木村隆のマーケット&銘柄観察】東洋ドライルーブは新製品・ナノカーボンの展開に期待

2014年7月30日 11:32

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  東洋ドライルーブ <4976> (JQS)の巻き返し相場に期待したい。前2014年6月期の第3四半期累計決算(2013年7~2014年3月)は、売上げ39億8100万円(前年同期比12.3%増)、営業利益3億3600万円(同15.5%増)の好調な決算となった。

  ただ、為替差益の計上額が減少したことにより、経常利益は3億4900万円と前年同期比24.9%の減益になるなど、若干紛らわしいが、実態は間違いなく好調である。

  同社の主力製品はドライルーブ。二硫化モリブデン、フッ素樹脂、グラファイトなどの潤滑物質と各種特殊バインダーをハイブリットに配合し、各種溶剤又は水に分散させた有機結合型の多機能被膜だ。自動車機器や電気・電子機器の駆動伝達部でオイルなどの潤滑油の使用が制限される部位に、潤滑耐久機能を付与するためのコーティング被膜として利用されている。

  自動車の内燃機関・吸排気系・パワートレイン・空調などに、省エネ・高耐久等の目的で採用されているほか、デジタル家電・パソコン・プリンター・携帯電話などにも省電力・高耐久の目的で使用されている。また、デジタルカメラの高い精度が要求されるレンズユニットにも装着されている。

  自動車関連業界への売上比率が約72%と高い。取引先である自動車機器業界、電気・電子機器業界、光学機器業では新興国市場への進出が際立って増加、同社も中国に続きタイ、ベトナムに、アセアン市場の拠点となる海外子会社を新設、海外市場、特に新興国市場の深耕を一層強化していく。

  なお、樹脂やオイル等の素材にナノサイズの炭素原子を均一に分散させる方法を研究し、ナノカーボン製品を市場に投入している。今後の注目商品と言えそう。8月8日に決算発表が予定されており、今期の連続増益が期待される。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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