【木村隆のマーケット&銘柄観察】清水建設は今期増額が有力に、持続的増益基調へ

2014年7月28日 12:22

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  清水建設 <1803> が本格的な上昇相場に走り出した。25日には51円高の805円と、マドを開けて値を飛ばし、明らかにこれまでの動きとは一線を画す展開に入ってきた。

  証券会社が「アウトパフォーム(強気)」を継続し、目標株価を860円から1250円に増額したことがきっかけになった。買い材料視された。他のゼネコン株も見直し人気を集めているが、値運びの点では他を圧倒しており、政策関連株のフラッグシップ株としてなおダイナミックな動きが期待される。

  復興需要や高速道路など各種インフラ工事の増加、あるいは東京オリンピック開催など、建設業界を取り巻く環境は非常に良好で先行きの見通しは明るい。ただ、こうした好環境はこれまでの上げ相場でかなり織り込まれてもいた。

  だから、建設株を見る上での最大のポイントは受注増を反映して、実際に業績がどれだけアップするかの見極めにあった。前2014年3月期は建築工事の受注高が前々期比12%増の1兆515億円、土木工事も同60%増の2758億円と大きく伸ばした。そのため、会社側が390億円と見ている今2015年3月期の営業利益について、アナリスト筋では460億円に達するとの見方が出ている。

  15/3期の受注拡大などで手持ち工事が増加しているなか、施工余力の観点から、今後さらに大きく受注高を拡大するのは難しい。工事原価が上昇するなか、コストアップが工事価格に転嫁され、官公庁工事を中心に受注高・完工高が嵩上げされるとみている。中期的に大幅な受注増は想定していないが、緩やかに受注高は増加すると予想。このため、完工高も中期的に増加基調を見込んでいる。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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