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三菱商事、重工がドバイの総合水事業会社に資本参加
三菱商事と三菱重工は8日、国際協力銀行(JBIC)とともに、ドバイを拠点とする総合水事業会社、Metitoへの資本参加契約を締結した。これにより、両社は共同でMetitoの事業に参画し、中東、アフリカ、アジア地域での水事業を積極的に展開する方針である。
資本参加は、具体的には、三菱商事、三菱重工の両社が共同でMetitoの株式38.4%を、既存株主であるGulf Capitalなどから取得する。また、JBICは、「海外展開支援出資ファシリティ」の一環として、Metitoの種類株式(普通株式と権利内容の異なる株式)引受による出資を行う。
Metitoは、中東、アフリカ、アジア地域において、上下水道や排水処理施設、海水淡水化施設などの設計・調達・建設から、保有・運営までを幅広く手がけており、1958年の創業以来、これらの水インフラを3000件以上納入した実績を持っている。特に、海水淡水化施設の据付数は世界第5位であり、また、UAE(アラブ首長国連邦)を始め、エジプト、中国など複数の地域において、水インフラ施設の保有・運営事業を展開している。
三菱商事はこれまで、国内を始め、豪州、フィリピン、チリにおける水事業会社に資本参加するなど、国内外で、水事業のノウハウを蓄積している。また、三菱重工は、海外での大型海水淡水化プラントの実績や、技術力を保有している。両社はこうした実績や技術力を活かしながら、各地域での水不足や水インフラ整備の遅れなどの解消に向けて、事業展開を図っていく考えである。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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