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名古屋大、丈夫で収量の多いイネの開発に成功
名古屋大学の研究で発見されたイネの系統。smos1は強い茎を持つが収量が低く、ST4は収量が高いが茎の強度は低い。smos1とST4を掛け合わせた後代から見つかったLRC1は茎の強度、収量とも高かった。[写真拡大]
名古屋大学の平野恒研究員らによる研究グループは、草丈を小さくしなくても丈夫で、収量も多いイネの開発に成功した。
これまでにも倒れにくいイネの開発は進められてきたが、その方法は草丈を小さくするというもので、それによって収量が減ってしまうという課題があった。
今回の研究では、1,000以上のイネの変異体の中から、SMOS1と呼ばれる遺伝子に変異のあるイネは強い茎を持つことを、また、ST4と呼ばれる遺伝子に変異のあるイネは収量が多いことを発見した。これら2種を掛け合わせたところ、従来のイネよりも丈夫で収量も多いイネが育つことが明らかとなった。
研究成果は、イネだけでなく小麦やエネルギー作物であるソルガムなどにも応用が可能で、多収量・高バイオマス作物の開発が期待される。
なお、この内容は米国科学雑誌「PROS ONE」に掲載された。
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