【編集長の視点】カスミは高値更新、親会社の悪決算を尻目に2Q業績を上方修正し割安修正

2014年7月7日 10:56

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  カスミ <8196> は、11円高の752円と3日間の変わらずを含めて6営業日続伸し、7月1日につけた年初来高値746円を更新している。前週末4日大引け後に今2月期第1四半期(1Q)決算とともに、第2四半期(2Q)累計業績の上方修正を発表、増益転換率を伸ばすことを評価して割安株買いが増勢となっている。

  前週末は、親会社のイオン <8267> も、今2月期1Q決算を発表、大きく減益転換して最高業績で着地したライバルのセブン&アイ・ホールディングス <3382> に水を開けられ、きょう7日に株価も急反落しているが、カスミが、今年5月に発表したこの親会社を含めてマルエツ <8178> 、丸紅 <8002> と「首都圏スーパーマーケット連合(首都圏SM連合)」を創設することも、先行き好展開につながるとして見直されている。

■消費税増税の影響は想定を下回り東京都への初出店も寄与

  2Q累計業績は、期初予想より売り上げを10億円、営業利益を6億円、経常利益を7億円、純利益を8億円それぞれ引き上げ、営業利益は、33億円(前期比51.2%増)、経常利益は、35億円(同44.1%増)、純利益は、17億円(同30.8%増)とV字回復を鮮明化する。消費増税の影響による落ち込みが想定より少なく、1Qの新規出店が、東京都への初出店となるフードスクエアオナリス錦糸町店(東京都墨田区)や建て替え開店の佐和店(茨城県ひたちなか市)など2店舗となり、特別損失金額も当初見込み額より少なくなったことなどが、要因となった。

  2月通期業績については、修正が必要になった場合は速やかに開示するとして期初予想を据え置き、営業利益61億円(前期比5.6%増)、経常利益65億円(同2.0%増)、純利益30億円(同16.4%減)と見込んでいる。

  なお首都圏SM連合は、第1フェーズとして同社、マルエツ、イオン子会社のマックスバリュ関東の3社で来年3月に共同持株会社を設立し、2020年をメドに売り上げ1兆円、1000店舗体制を構築、首都圏ナンバーワンを目指す。

■PBR16倍台の割安修正で2006年4月高値が次の上値フシ

  株価は、前期第3四半期の減益業績で下方修正が続いた悪材料の出尽くし感を強め、期末の配当・株主優待の権利取りで700円台を回復、今期業績の増益転換予想や首都圏SM連合が追撃材料となって高値を更新した。なおPERは16倍台、PBRは1倍ソコソコと割安であり、高値更新後のここからチャート的には、2006年4月高値830円が次の上値目標に浮上しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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