三菱ふそう、大型路線バス「エアロスター」のフロントデザインを一新

　三菱ふそうトラック・バスは19日、大型路線バス「エアロスター」（ノンステップ、ワンステップ、ツーステップ）の新型を発表し、同日から全国の三菱ふそう販売会社及び三菱ふそう地域販売部門から受注を開始すると発表した。ノンステップ車の東京地区の価格は2,703万9,000円（税抜）となっている。

　1996年の登場以来、初めてフロントデザインを一新し、コーナリングランプを追加した。また、日本の路線バスでは初めて、視認性が高く、寿命が長いディスチャージヘッドライトを標準装備とし、路肩灯をLEDにした。

　中扉の床面には、反転式埋め込みスロープ板を標準装備した。従来品と比べて、スロープを改善し、乗降時の安全性を高め、スロープ板の設置作業を容易にしたという。

　ノンステップ車では、ホイールベースを195～250mmに拡大して居住性を向上させるとともに、ホイールベース間左側の優先席に前向き仕様を設けた。

　燃費面でも改善を図り、「ECOモード」を設けた。「ECOモード」をONにすると、加速度が高い場合は燃料噴射を制御して加速を抑制する。また「ECO A/C」をONにすると、アクセルを大きく踏んだ場合にエアコンのコンプレッサー稼働を停止させる仕組みにした。

　また、PMとNOxの排出量をポスト新長期規制（平成21年度、平成22年規制）の基準値より10%低減させるとともに、平成27年度重量車燃費基準を達成したことにより、自動車重量税の50%と自動車所得税の60%が減税となる「エコカー減税」に対応させた。（記事：松本 茂樹・記事一覧を見る）