【アナリスト水田雅展の銘柄分析】国際計測器は売られ過ぎ感、好業績を評価して反発のタイミング

2014年4月14日 07:28

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  バランシングマシンの国際計測器 <7722> (JQS)の株価は全般地合い悪化も影響して調整局面だが、足元では売られ過ぎ感を強め、指標面の割安感も台頭している。好業績を評価して反発のタイミングだろう。

  自動車タイヤメーカー向けバランシングマシンを主力として、シャフト歪自動矯正機、電気サーボモータ式振動試験機、子会社での材料試験機なども展開している。米国自動車市場の好調、アジア自動車市場の拡大、円安進行に伴う日系自動車メーカーの生産台数増加、世界的なエコカー開発・量産投資などを追い風として、自動車タイヤメーカーからの受注が高水準である。

  中期5カ年経営計画では16年3月期の売上高135億円、営業利益24億円、経常利益24億円、純利益14億円を目標数値として掲げている。新製品開発では電気サーボモータ式各種振動試験装置、電気サーボモータ式ステアリングシステム試験装置、電気サーボモータ式捩り試験装置、動電型振動試験機などの開発・製品化を進めている。動電型振動試験機のエミックとの業務提携でシナジー効果も期待される。

  前期(14年3月期)連結業績見通し(5月15日公表)は、売上高が前々期比9.4%増の115億円、営業利益が同33.2%増の20億円、経常利益が同29.3%増の20億円、純利益が同38.2%増の12億円としている。中国や東南アジアを中心に自動車・タイヤメーカーからの受注が好調に推移して、第3四半期累計(4月~12月)の受注高は前年同期比62.0%増の139億03百万円となって計画を大幅に上回った。為替の円安メリットに加えて、第4四半期(1月~3月)の構成比が高い収益構造であることを考慮すれば、通期増額の可能性があるだろう。さらに今期(15年3月期)も、高水準の受注残高を背景に好業績が期待される。

  株価の動きを見ると、1月の高値1466円から反落後は、全般地合い悪化も影響して水準切り下げの展開が続いている。足元では4月9日に1030円まで調整する場面があった。ただし25日移動平均線に対するマイナス乖離率が13~14%程度まで拡大して売られ過ぎ感を強めている。

  4月11日の終値1054円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS85円62銭で算出)は12~13倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は3.7%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS493円80銭で算出)は2.1倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで急落した形だが、52週移動平均線に接近して調整のほぼ最終局面だろう。指標面の割安感も台頭している。売られ過ぎ感を強めて反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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