関連記事
「まくら投げ」文化は世界共通!? 英米の伝統的な“ガチンコ”対決とは
【「まくら投げ」が日本で競技化】
まくら投げといえば、修学旅行の風物詩。日本ではこれが競技化され、「全日本まくら投げ大会」が伊東温泉で開催されている。
まくら投げ大会のルールはシンプルだ。2チームが、まくらを武器に掛け布団を盾にして戦う。まくらがヒットしたかどうかはレフェリーが判断する。「先生が来たぞ!」との声で、片方のチームは布団にもぐりこんで寝た振りをしなければならず、その隙に対戦チームは武器であるまくらを集める。
世界の変わりものを集めたサイト『ODDITYCENTRAL』は、全日本まくら投げ協会公認まくらが販売されたことを取りあげ、“闘うためのまくら”と紹介している。
【日本や海外の反応は?】
日本では、「楽しそう」、「負けたチームは廊下で正座すれば完璧」、「いい発想だな」など、好感触のコメントがほとんどだ。
海外のサイトには、「ドッジボールに似ているが、もっとフワフワだ!」、「子どもが発明するクレージーなゲームそっくりじゃない?」など、まくら投げの子どもっぽい楽しさを肯定するコメントが見られる。
【英米のピローファイト】
日本で「まくら投げ」といえば、まくらを投げ合う遊びだ。一方欧米では、まくらで互いを叩き合う「ピローファイト」がイベント化されている。
『International Business Times』によると、イギリスでは、2008年以来、「International Pillow Fight Day」というチャリティーイベントが行われている。広場に集まった老若男女が、パジャマやガウン姿で、まくらを振り回しての殴り合いを楽しむというもの。使用するまくらは5ポンド(約677円)で、持ち帰ることができる。
また『Kenwood Press』によると、米カリフォルニアでは、1964年以来、「World Pillow Fight Championships」が行われてきた。イベントの規模が大きくなり過ぎて休止していたが、2014年9月24日の再開が発表されてという。
この大会は、泥のプールの上に渡された丸太にまたがった二人が、相手を落とすまでまくらで戦うというもので、日本とも英国とも大きく異なる。ただ、収益はやはり、地元のチャリティーへと贈られているという。
【日英米の共通点と相違点】
どのまくら投げも、スタイルは異なっても、童心に帰ってまくらを振り回したいという大人の心をくすぐるイベントである点は共通しているようだ。観光活性化につながる可能性がある点も、共通点といえるかもしれない。
また、同じまくらを用いた遊びが、なぜ日本では「まくら投げ」で、欧米では「まくらファイト(戦い)」となったのか、認識に違いがあるようで興味深い。
■関連記事
・香川は“終わり”? マタのマンU移籍で、英メディアの論調厳しく
・グーグル買収の日本ロボットベンチャー、米国防総省の災害救助競技会で圧勝 今後に海外メディア注目
・ヤンキース田中が直面する言語の壁…しかし捕手はすでに日本語を勉強中
※この記事はNewSphereより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク