東芝燃料電池システム、欧州向け製品を独企業と共同開発

2014年3月14日 18:08

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 東芝燃料電池システムは14日、欧州の大手暖房機器メーカー、BDRサーメアのグループ開発会社バクシィ・イノテック(BI)と、家庭用燃料電池システムの開発・販売で提携したと発表した。欧州地域向け製品の共同開発を進め、2014年度中の市場投入を目指すという。

 東芝燃料電池システムによると、今回の提携では、同社が国内で実績を持つ家庭用燃料電池システム「エネファーム」をベースに欧州向けに開発する燃料電池ユニットを提供し、BIは、貯湯・給湯・全体制御システムなど、組立を含めたシステム全体を手掛け、新製品の共同開発を行うという。

 販売面でも協業し、ドイツ国内と欧州各国で多くの拠点を持つBIの親会社BDRの販売網を通じて、東芝燃料電池システムの燃料電池システムを搭載した製品を展開していく。

 東芝燃料電池システムとBIはこれまで約2年間、共同でプロト機の設計・試験を行うなど協業に向けた検討を進めていた。

 東芝燃料電池システムは今後、日本国内のほかに欧州市場でも燃料電池システムの普及拡大を図るとしている。

 欧州では、火力発電や原子力発電などの基幹電源のほか、太陽光や風力などの再生可能エネルギーと並んで、家庭用燃料電池システムなどのコジェネレーション・システムの普及拡大が期待されている。普及に向けて政府が実証事業を積極的に展開するなど、家庭用燃料電池システムとして、2020年に約8万台の市場規模が見込まれている。

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