新興市場見通し:強弱感の対立する展開か、中長期資金の流入は見込みづらい状況

2014年2月15日 16:01

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記事提供元:フィスコ


*16:01JST 新興市場見通し:強弱感の対立する展開か、中長期資金の流入は見込みづらい状況
先週(2/10-14)の新興市場は、外部環境の落ち着きが心理的な支援材料となる一方、直近の急落による需給環境の悪化が重しとなり神経質な展開となった。米連邦準備理事会(FRB)のイエレン新議長の議会証言など重要イベントを無難に通過し、外部環境の先行き不透明感がいったん後退したことはマインドの好転につながった。ただし、新興2市場の売買代金は約3ヵ月ぶりの低水準まで落ち込むなど、積極的なリスクテイクの動きも限定的に。週間の騰落率は、日経平均が-1.0%であったのに対して、マザーズ指数は+0.5%、日経ジャスダック平均は+0.9%だった。

個別では、マイクロニクス<6871>が今期の業績予想を大幅に上方修正したことが好感され、週間で約74%の大幅上昇となった。また、ミクシィ<2121>も、スマホ向けゲーム「モンスターストライク」の貢献を背景とした上方修正が好感され、週末にストップ高と急伸へ。その他、好決算を発表したファンコミ<2461>やエナリス<6079>、エスケーエレク<6677>なども堅調だった。一方、コロプラ<3668>やサイバーエージ<4751>、ガンホー<3765>など、主力のネット関連株は需給懸念が燻る中で、上値の重い展開が続いた。また、Dガレージ<4819>やメイコー<6787>、フェローテック<6890>、ワイヤレスG<9419>などは決算発表を受けて大幅下落。なお、13日にマザーズ市場へ上場したアキュセラ・インク<4589>の初値は公開価格を約28%上回る順調なスタートを切った。

今週(2/17-21)の新興市場は、外部環境の先行き不透明感が拭えない中で、強弱感の対立する展開となりそうだ。米国の景気減速懸念や新興国リスクなどが燻る中で、引き続き、中長期資金の流入は見込みづらい状況。日銀の金融政策決定会合はサプライズなく通過するとみられるほか、国内企業の決算発表が一巡し手掛かり材料が乏しいことも賑わいを欠く要因となるだろう。マザーズ市場の売買代金は先週末にかけて約3ヶ月ぶりに1000億円の大台を割り込むなど、本格的なリバウンドには売買代金の底入れが待たれる。なお、マザーズ指数は先週、いったん割り込んだ200日線を回復しており、当面は200日線が位置する830ポイント水準で値固めの展開となりそうだ。

個別では、値動きの軽さを材料視した短期資金による値幅取り狙いの動きが中心となりそうだ。先週は好決算を手掛かりにマイクロニクスが急伸となったが、量子電池のテーマ性や値動きの軽さなどもハヤされており、強い上昇トレンドが継続している銘柄に短期資金が向かいやすいとみられる。また、先週末はミクシィがストップ高となっており、スマホ向けゲーム「モンスターストライク」への期待を背景に物色が継続する公算も。

その他、直近の急落による需給整理に一巡感が出てくる局面では、コロプラやサイバーエージなど、好決算を発表したネット関連株に売られ過ぎ修正の動きも期待される。コロプラについては、高水準に積み上がった信用買い残が需給面の重しとして意識されているとみられるが、先週は下げ渋りの動きも見られ自律反発狙いの動きが強まる可能性も。なお、先週はジャパンディスプレイ<6740>と日立マクセル<6810>の上場が承認され、年度末となる3月もIPOラッシュとなる公算で、直近IPO銘柄には見直しの動きも想定される。《FA》

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