トヨタ、世界販売台数を1032万台とする計画を発表

2014年1月26日 20:44

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記事提供元:エコノミックニュース

 23日、トヨタ自動車<7203>はダイハツ工業<7262>と日野自動車<7205>を含めた2014年の世界販売計画を、前年比4%アップの1032万台とすると発表した。

 13年のトヨタ自動車の販売実績は、前年比2%アップの998万台で、世界第2位のゼネラル・モーターズ(GM)と第3位のフォルクスワーゲン(VW)を上回り、2年連続でトップとなり、世界の自動車メーカーで初となる1000万台超えも達成間近となっていた。その記録達成を現実のものとするためにも、売上が好調なアメリカや中国でさらに販売台数を増加させ、現在停滞気味である国内での販売台数をフォローする計画だ。

 今回発表された14年の世界販売計画である1032万台のその内訳は、国内での販売台数が前年比5%ダウンの218万台で、海外での販売台数は前年比6%アップの814万台。国内での販売台数は消費税増税の影響を見越してダウンさせてはいるものの、その分、好調なアメリカや中国での販売台数により補てんする考えのようだ。この計画が予定通りに推移すれば、3年連続で過去最高の販売台数を達成することとなる。

 またゼネラル・モーターズやフォルクスワーゲンについても、13年にはその販売台数を伸ばしている。ゼネラル・モーターズの世界販売実績は前年比4%アップの971万台、フォルクスワーゲンは前年比5%アップの970万台であった。これら2社の伸び率だけを取り上げてみると、トヨタ自動車の2%を上回る結果であった。

 こうしてゼネラル・モーターズ、フォルクスワーゲンが大きく伸び率をアップさせた背景には、世界最大の市場である中国での販売が好調なことが挙げられる。そしてトヨタ自動車も13年の中国での販売台数は前年比9.2%アップの91万7500台で、「尖閣諸島問題」の影響による一時期の落ち込みから回復傾向にある。そして14年には110万台以上の販売台数を目標として掲げている。

 トヨタ自動車は、14年のグループ世界生産計画に関して、前年比3%アップの1043万台としており、このうち国内での生産は前年比5%ダウンの405万台であり、海外での生産は前年比9%アップの638万台としている。(編集担当:滝川幸平)

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