ビヨンセ、突然の新作発表&配信でも過去最高記録で全米No.1獲得

2013年12月20日 12:05

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記事提供元:Billboard JAPAN

ビヨンセ、突然の新作発表&配信でも過去最高記録で全米No.1獲得

 女王ビヨンセの5thアルバム、初のセルフ・タイトルの『ビヨンセ』がNo.1デビューを果たした、12月28日付アルバムチャート。

 画像共有アプリ「Instagram」で突然13日のリリースを発表、大々的なプロモーションを行わないまま配信限定としてiTunesストアで急遽リリースを行い、配信開始から3時間で8万、1日で30万ダウンロード、初週トータルで617,000枚の初動枚数を獲得し、No.1デビューを果たした。この記録はiTunesの最高セールス記録を更新し、また、ビヨンセ自身にとっても、これまでリリースしたアルバムの中で最も高い初動枚数の記録となった。

 リリース前に先行シングルをリリースし、プロモーションを行うのが、アルバム発売までの基本的な流れとなるが、それ等を一切行わず、自身のSNS等のルーツのみで発表をしただけのリリースは異例で、これは「これまでのような曲の発表にはうんざり。準備が整えば、私からファンに直接出せればいい」という、本人の強い意向から実現されたものである。2013年度では女性ソロ・アーティストとして最高の初動枚数獲得であり、全世界で話題になっていること、また、21日にはパッケージのリリースもされることから、次週以降もセールスを伸ばすことは間違いない。先行シングル「XO」が解禁になったことで、次週はHOT100チャートでもデビューを果たすだろう。

 今週もアルバム・セールスは好調で、1位から6位まで全作が、10万枚以上のセールスを獲得している。2位のガース・ブルックスは、ボックスセットで値段が高いにもかかわらず、今週でリリース後最多の売上げ、172,000枚を獲得、3位のケリー・クラークソンの『ラップド・イン・レッド』も50万枚を突破し、今年のホリデー・アルバム最高の売上げを誇っている。

 僅差となったが、4位に133,000枚と高セールスでデビューしたR&BシンガーのR・ケリーの新作、『ブラック・パンティーズ』。1993年のソロ・デビューから20周年となる今年、12作目となるスタジオ・アルバムで、本作含め全アルバムがTOP10入りを果たしている(うち5作が首位)。R&Bシンガーとしてはベテランの領域であり、シングルの大きなヒットもないが、初週でこれだけのセールスを獲得したことで、衰えることない根強い人気を証明した。

 7位には俳優、コメディアン、作家など様々な顔を持つ、ラッパーのチャイルディッシュ・ガンビーノの新作、『ビコーズ・ザ・インターネット』が登場。2011年にリリースしたデビュー・アルバムから約2年ぶり、2作目となるアルバムで、全作の最高位11位を上回り、初のTOP10入りを果たした(ラップチャート、R&Bチャートでは2位を獲得)。

 TOP10以下では、メアリー・J. ブライジ(11位)やマイケル・ブーブレ(13位)といったクリスマス・アルバムや、年間チャートで上位にランクインした、ルーク・ブライアン(14位)や、イマジン・ドラゴンズ(19位)らが、安定したセールスを獲得している。28位には、ニール・ヤングのアーカイブ・パフォーマンス・シリーズの新作『ライヴ・アット・ザ・セラー・ドア』がデビュー。ライヴ・アーカイヴ・シリーズの第6弾作品で、1970年11月から12月にかけて、セラー・ドアで行われたライヴ音源が収録されている。

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