アイソン彗星、一部が生き残っていた可能性 NASAが画像を公開

2013年11月30日 14:10

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NASAが公開した画像。太陽の反対側から現れて遠ざかっていくアイソン彗星がとらえられている。Image Credit: ESA/NASA/SOHO/GSFC

NASAが公開した画像。太陽の反対側から現れて遠ざかっていくアイソン彗星がとらえられている。Image Credit: ESA/NASA/SOHO/GSFC[写真拡大]

 米航空宇宙局(NASA)は29日、太陽の熱で蒸発したと見られていたアイソン彗星の一部が、残存している可能性があると発表した(発表資料)。

 アイソン彗星は太陽に最接近する過程で、NASAの太陽観測衛星(SDO)や地上から全く観測できなくなっていたため、完全に崩壊したという見方が強まっていた。

 しかし、28日夜に欧州宇宙機関 (ESA) とNASAの太陽観測衛星(SOHO)で、太陽から離れ去る明るい物体の筋が観測されたという。

 この物体が彗星のちりであるのか、核の一部が残存したものであるのかは判明していないが、NASAと専門家の分析では、核の一部が残っている可能性があるという。

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