(ブラジル)国債格下げ懸念、予想を下回る財政収支を受けて再燃

2013年11月29日 09:38

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記事提供元:フィスコ


*09:38JST (ブラジル)国債格下げ懸念、予想を下回る財政収支を受けて再燃
公表された10月の財政収支が市場予想を大幅に下回ったことを受け、ブラジル国債の格下げ懸念が高まった。統計局は日本時間29日未明、10月の財政収支が54億レアル(約2384億円)の黒字になったと発表。これは市場予想の80億レアルの黒字を大幅に下回る。

なお、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は今月、ブラジルの財政収支が一段と悪化する場合、同国の国債格付けを現在のBBBから引き下げる可能性を示唆した。ブラジル政府は2013年の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字額を国内総生産(GDP)比で2.3%以上とする目標が掲げていたが、実現する可能性は低いとみられている。《ZN》

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