プログレスM-21M補給船打ち上げ 新型ドッキング・システムを搭載

2013年11月27日 23:00

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記事提供元:sorae.jp

Image credit: OAO RSC "Energia"

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  ロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)は11月26日、国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資を搭載したプログレスM-21M補給船を打ち上げた。同機には、将来のプログレスやソユーズ宇宙船での使用を見越した、新型のランデブー・ドンキング・システムが搭載されており、ISSへの接近時に試験が行われる。

  プログレスM-21Mを搭載したソユーズUロケットは、現地時間11月26日2時53分(日本時間同日5時53分)、カザフスタン共和国にあるバイコヌール宇宙基地から離昇した。ロケットは順調に飛行し、約9分後にプログレスを軌道に投入した。

  プログレスM-21MにはISSへ補給するための水や推進剤、酸素、そしてISSに滞在している宇宙飛行士のための食料や衣類など、合計2,398kgの補給物資が搭載されている。同機は今月30日にズヴェズダ・モジュールにドッキングする予定となっている。

  今回のプログレスで特筆すべきは、クールスNAと呼ばれる、新型のランデブー・ドッキング・システムが搭載されていることだ。クールスNAは、現在のプログレスやソユーズが使用しているクールスAを代替するもので、クールスAを構成する6基のアンテナのうち、2AO-VKAと3基のAKR-VKAの計4基が、AO-753と呼ばれる1基のアンテナに取って代えられている。これにより外見がすっきりしたが、もちろん利点はそれだけではなく、消費電力が少なくなり、また2AO-VKAとAKR-VKAは展開式であったが、AO-753は機体に固定されているため、展開機構に起因する問題が起こり得なくなる。またクールスAはウクライナの企業が製造しており、これまでロシアに対して価格をつり上げるといったことを行っていたが、クールスNAはロシア製であり、ウクライナへの依存から脱却できるようになる。

  クールスNAは2012年にプログレスM-15Mで初めて試験され、このときの結果を基に改良が加えられ、今回のプログレスM-21Mでの正式採用となった。今後、プログレスでの実績を積んだ後、いずれは有人のソユーズにも搭載される予定だ。

 ■Состоялся успешный пуск РН «Союз-У» с ТГК «Прогресс М-21М»
http://www.roscosmos.ru/20014/

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