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原子力規制委員長、東電社長と会談の意向を示す
23日、原子力規制委員会の田中俊一委員長は定例会見において、近々、東京電力<9501>の広瀬直己社長と会い、汚染水処理など、トラブルの続く福島第1原発の対応に関して話し合うため会談を行う意向を明らかにした。田中俊一委員長は、「福島第1原発に関するあらゆる問題について、率直に意見を交わし合いたい」と話した。なお、原子力規制庁によれば、その会談は非公開という形で行われるとのこと。
会談を非公開にて行う理由について、田中俊一委員長は、「かなり突っ込んだ内容について、率直に話し合う必要がある。現場の疲弊についてなど、社長としても公開の場ではなかなか話しにくい」と説明している。
9月に東京電力は、柏崎刈羽原発6号機、7号機の新規制基準適合審査を原子力規制委員会に申請を行った。会談の場にて、広瀬社長と審査について話し合うかどうかに関して田中俊一委員長は「柏崎刈羽原発は、福島第1原発と無関係ではない。広瀬社長と会った時に話をすることも考えられる」と述べたものの、「しかし、急いで審査が出来るといった、そういうレベルの話ではない。審査会合をいつやるのか、どうやってやるのかは、私からは答えることは出来ない」と話した。
また、田中俊一委員長は、11月に福島第1原発4号機の使用済み燃料プールに貯蔵されている燃料を取り出す作業が開始されることに関して、「絶対に間違いを起こすようなことがあってはならない。とても大きなリスクをともなう作業になるので、くれぐれも注意して作業を行うように、態勢も含めて喚起している」とコメントした。
福島第1原発4号機の使用済み燃料プールから貯蔵された燃料を取り出す作業は、1年間ほど続くとみられていて、その間、大規模な地震や台風なども想定していなければならない。田中俊一委員長はそのことに関して、「気象条件については、配慮しながら作業を行ってもらう必要がある。作業の具体的な方法については、これから申請が出て来るはずなので、きちんと見ていきたい」と話した。(編集担当:滝川幸平)
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