中国の外貨準備高が3.66億米ドルの過去最高、資本流入が背景か

2013年10月15日 09:06

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記事提供元:フィスコ


*09:06JST 中国の外貨準備高が3.66億米ドルの過去最高、資本流入が背景か
中国人民銀行(中央銀行)は14日、9月末時点の外貨準備高が3兆6600億米ドルの過去最高を更新し、6月末の3兆5000億米ドルから約5%増加したことを明らかにしました。これはブルームバーグがまとめた市場予想3兆5200億米ドルをも上回る規模です。

7-9月期の米ドル・人民元相場は0.3%下落、つまり小幅に元高・ドル安が進行したことになります。この時期は李克強首相が打ち出した景気下支え策で外国資本が中国に流入しましたが、人民銀行による元売り・外貨買い介入が元高ペースを抑制したと考えられます。

実際、中国国家統計局が発表する製造業購買担当者景気指数(PMI)をみると、7月には50.3と前の月の50.1から改善し、以降、8月は51.0、9月は51.1と上昇基調に乗っていることがわかります。

一方、中国の対抗馬となる新興国の雄、インドの通貨ルピーは7-9月期に対米ドルで約12%急落。5月の高値からは実に24%の暴落となりました。

米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が量的緩和第3弾(QE3)縮小のタイムスケジュールを公表し、経常赤字国であるインドなどから資本が急速に流出した格好ですが、中国と比較するとあまりにも惨たんたる状況です。

インドでは一部の資本規制を除いて通貨は自由に取引でき、価格は市場で決められるとの体制が取られています。このため、インド準備銀行(中央銀行)が為替市場に介入する場合、その目的は価格形成ではなく、ボラティリティ(変動幅)が高まって相場が不安定になった時に相場安定を図るためとされています。

新興国では自由主義が損をするという理屈なのでしょうか・・・

(フィスコ・リサーチ・レポーター)《RS》

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