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東京電力、ツガミなど/本日の注目個別銘柄
<9501> 東京電力 488 -40大幅続落。約1ヶ月ぶりの500円割れ。原子力規制庁が柏崎刈羽原発の審査へ増員などと伝わっているが、汚染水問題の広がりの影響などを警戒視、審査機関の短縮期待などは高まる状況となっていない。野村では、福島第一原発における汚染水の漏洩といったトラブルが審査を遅らせるリスクがあるなど、審査が順調に進むのかは不透明と指摘。なお、週末に伝わっている公的年金の成長株投資報道なども、中期的な需給面でのマイナス要因と想定される。
<6753> シャープ 291 -266日続落。節目の350円レベルを割り込んでから処分売りが加速する状況に。本日から公募価格の決定期間に入っていることで、あらためて大幅な希薄化や需給懸念などが強まってもいるようだ。ヘッジファンドのショート需要なども足元で増加と観測されている。
<8316> 三井住友FG 4615 -55買い先行後は伸び悩み。先週末に上半期業績予想の上方修正を発表、純利益は従来予想の2900億円から4800億円に増額している。朝方はポジティブ視する動きが優勢となったものの、第1四半期の段階で2883億円を計上、上方修正は大分織り込まれている状況であった。金融株を中心とするバスケット売りフローは本日も継続といった観測があったほか、地合いも想定以上に悪化したため、買い一巡後は戻り売りが優勢に。
<6954> ファナック 15410 -320さえない。みずほ証券では、投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価は14000円としている。株価は再度過去最高値付近まで上昇しているものの、ファンダメンタルズの実態を伴わない株価上昇と判断しているようだ。長期的に工作機械メーカーによる「脱ファナック化」が進む可能性があること、短期的には第2四半期の受注減少の可能性があることなどをマイナス視へ。
<6807> 航空電子 972 -127急落。先週末に、防衛省に対する費用の過大計上があったこと、10月4日から来年7月3日まで防衛省の指名停止措置を受けることを発表した。原価集計における作業時間の過大計上案件が見つかったことが背景。ゴールドマン・サックス(GS)では、規模や過去の事例を見る限り、影響額はそれ程大きくならない可能性などとも指摘しているが、株価は高値圏にあり、防衛関連としての位置づけ低下などを嫌気する動きが先行へ。
<6278> ユニオンツール 2089 +44反発。先週末の引け後に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は12億円で前年同期比45.4%増益、6-8月期では5.6億円で同87.0%増益と増益ピッチは一段と強まる格好になっている。通期でも会社計画や市場予想を上振れるペースとの見方にも。また、自社株買いの実施も発表、発行済み株式数の2.46%に当たる50万株を上限としており、需給改善期待なども高まる格好に。
<1983> 東芝プラントシステム 1667 +123上昇率2位。JPモルガン(JPM)では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1300円から1850円にまで引き上げている。国内外の電力投資拡大期待、事業の安定性や株価のディフェンシブ性の高さ、原発再稼動やリニア建設投資などのテーマ性などを評価ポイントとしている。なお、東芝<6502>が英で原発会社を買収と伝わっていることなどもプラス材料視へ。
<6474> 不二越 451 -60大幅安。先週末に発表した第3四半期決算を嫌気。累計営業利益は前年同期比3.5%減の81.6億円、通期計画130億円、前期比22.2%増に対して進捗率は依然として低い状態になっている。6-8月期は7四半期ぶりの営業増益に転じているが、利益率は前四半期と比較して低下する格好にも。想定ほど収益水準の改善は進んでいないといった見方に。
<6101> ツガミ 447 -30後場は下げ幅広げる。みずほ証券では投資判断を「買い」から「中立」に格下げ、目標株価も630円から510円に引き下げている。スマホ関連の大型受注がしばらく期待しにくい中、期待していた新製品の受注も低調に推移しており、今下期からの業績回復は難しい状況になったと判断しているようだ。会社側の通期業績予想は第2四半期決算で下方修正される公算が大きいとも。
<9984> ソフトバンク 7480 +210後場も一段高。9月の携帯電話加入者数発表を控えて、朝方から期待感が先行していたが、発表後は改めて安心感が強まる格好に。同社の純増数は27万700件、KDDI<9433>の23万2700件を上回り、トップを維持する状況となっている。一方、iPhone販売開始で動向が注目されたドコモ<9437>だったが、6万6800件の純減となっており、直ぐに顧客流出の抑制につながる流れには至らず。
<7951> ヤマハ 1342 +28しっかり。メリルリンチ(ML)では投資判断「買い」を継続で、目標株価を1450円から1604円に引き上げている。円安効果と中国での堅調な楽器販売を受けて業績予想を上方修正、7-9月期営業利益は会社計画53億円を上回る76億円と推定。通期営業利益も会社計画200億円に対して251億円を予想しているようだ。《FA》
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