関連記事
【村山貢司の気象&経済歳時記】韓国経済を現地で見る
■韓国版新幹線KTXは昼間でも満席、昼食代700~1000円
今年の春ころから韓国経済の危機がニュースで取り上げられている。しかし、9月下旬から5日間韓国を回ってきた印象ではむしろ底堅さを感じさせられた。確かに通貨安や企業利益の減少はあるが、一般社会の中での生活は向上しているようだ。
韓国版新幹線KTXは平日の昼間でもほぼ満席であり、ソウル市内での再開発は急ピッチで進んでいる。ソウル市内の昼食代金は日本円に換算して700円から1000円であり、これは日本のサラリーマンの昼食代金を大きく上回っている。昼食代金が日本より高いのはインフレ傾向と見ることもできるが、それを支払える力があると考えた方が良いかも知れない。交通系カードはここ数年で日本より普及し、切符を購入する人は極めて少ない。スマートフォンの普及も日本より早かった。ソウルなどの大都市と郊外の格差は拡大している印象であったが、これは日本も同様であろう。
問題は巨大化してしまった韓国の大企業が今後も成長戦略を維持できるかどうかだろう。サムスンの稼ぎ頭であるスマートフォンは国内では頭打ちになっており、ドコモのアイフォンが急激に伸びれば日本向けの輸出も大きく減少する恐れがある。韓国経済の衰退を喜ぶような評論を見かけることがあるが、隣国経済の危機は決して日本のためにはならないであろう。(気象予報士・経済評論家・村山貢司)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【じっくり投資コーナー】エコートレーディングは決算期越えの売りが一巡、ペット関連の好業績銘柄(2013/09/26)
・【じっくり投資コーナー】日本駐車場開発は「スキー」事業展開に評価の芽、業績も堅調(2013/09/29)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク