元祖ホットハッチの面目躍如 リアルスポーツ「ゴルフ GTI」デビュー

2013年9月30日 08:21

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記事提供元:エコノミックニュース

 ホットハッチとは、スポーツカーよりも安価だがスポーツカーに負けない実力とベース車の実用性とを併せ持つハッチバック車のこと。その言葉を産み出したのが、フォルクスワーゲンの「ゴルフGTI」だ。

 この「GTI」はフランスのフォルクスワーゲン・ディーラーの熱烈なリクエストから誕生したと云われている。小さな車を飛ばすことの好きなフランス人ならではのことだ。だからホットハッチといえば、ルノー・サンクアルピーヌ、プジョー205GTI、シトロエンAX GTiなどのフランス車が多かったのだ。

 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、フォルクスワーゲンの「ゴルフ」の新型「ゴルフGTI」の発売を開始した。

 歴代の「ゴルフGTI」は、「ゴルフ」のボディに、高性能エンジンと、そのエンジンに相応しい強化されたサスペンションやブレーキなどを採用して高い走行性能が与えられてきた。

 その走行性能と共に、乗員全員が快適に移動できるという「ゴルフ」自体が備える高い実用性も併せ持つ「GTI」は、ゴルフファンのみならず、多くの自動車エンスージアストからひとつのブランドとして認知されており、デビュー以来37年間で世界で190万台が販売されてきた。日本では1985年、2世代目のGTIから正規輸入が開始され、現在までに約5万台が販売されている。

 フルモデルチェンジに当たり、「ゴルフGTI」は、フォルクスワーゲンの新しいモジュラーシステム「MQB」の採用により、従来上級モデルにしか装備しえなかった安全装備や機能装備を多く新規採用しながら、10キロの軽量化を果たしている。

 またエンジンにも改良が加えられ、最大トルクの25パーセントアップなど大幅な性能向上を果たしただけでなく、「GTI」として初めて「BLUEMOTION TECHNOLOGY」を採用し、これらによりJC08モード燃費15.9キロ/リッターと、先代の13.0キロ/リッター(10・15モード)から大幅に向上した。

 新型ゴルフに採用されたFront Assist PlusやACC、Lane Assist等数々の安全装備は「GTI」にも標準で搭載されるほか、新型ゴルフで実現された静粛性、快適性も併せ持ち、日常ユースからスポーツ走行まで、幅広くこなすパフォーマンスカーに仕上がっている。

 「GTI」のダイナミックな走りを支えるパワートレーンは、先代比9馬力アップの220馬力を発生する第3世代の2リッターTSIエンジン。最大トルクは3.5リッターの自然吸気エンジンに匹敵する350Nmを1500rpmという低回転から発生する。

 「GTI」専用にチューニングされたシャシーには、フォルクスワーゲン初採用となるロックトゥロック2.1回転と極めてクイックなステアリングを実現するプログレッシブステアリングを採用。電子制御式ディファレンシャルロック”XDS”の進化バージョンなどの最新テクノロジーと共に「GTI」に更なる敏捷性を与えている。

 エクステリアでは、伝統のハニカムグリルにヘッドライトまで繋がる赤いラインや、赤いブレーキキャリパー、専用のLEDフォグランプ等を備え、インテリアにはタータンチェック柄のトップスポーツシートや、ドアシルプレート/ドアトリムに内蔵された赤い間接照明など、「GTI」専用アイテムを数多く取り入れている。価格は369万円。(編集担当:久保田雄城)

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