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ホンダがナイジェリアに現地法人を設立した理由
ホンダは、アフリカ西部の最大市場であるナイジェリアに、四輪車と部品を輸入・販売する現地法人HAWA(ホンダオートモービル・ウエスタンアフリカ)を設立したと発表した[写真拡大]
ホンダ<7267>は、アフリカ西部の最大市場であるナイジェリアに、四輪車と部品を輸入・販売する現地法人HAWA(ホンダオートモービル・ウエスタンアフリカ)を設立したと発表した。
HAWAは、四輪事業では南アフリカに次いでアフリカで2番目に設立した現地法人。「シティ」をタイから、「シビック」、「アコード」、「CR-V」などを米国から輸入し、販売する。
ホンダはナイジェリアではすでに二輪車の生産および販売を行う現地法人を設立し、二輪事業の拡大を図ってきた。今後は、四輪事業においても、アフリカ最大の人口を誇り成長が期待できるナイジェリアで拡大させていくとしている。ホンダのナイジェリアでの2012年の四輪車の販売実績は約2,500台で、13年は3,000台以上を見込んでいる。そして14年には4,000台の販売を目指している。
同社はアフリカを新成長市場と位置づけ、販売強化に取り組んでいる。主な拠点としては、00年に南アフリカに現地法人を設立し、現在は二輪・四輪・汎用の各事業における、南部アフリカでのビジネス拡大を目指している。また、1979年からナイジェリアに二輪車の生産拠点を構えており、アフリカ東部に位置するケニアには2011年12月に四輪事務所を開設し、今年3月には、生産・販売機能を備えた二輪の現地法人を設立した。
ホンダ常務執行役員 欧州・CIS中近東アフリカ本部長 西前 学氏は「ホンダの新興国戦略の先鋒として、さらにビジネスを強化・発展させていくため、この伸びゆくナイジェリア市場に現地法人を設置いたしました。ナイジェリアのお客様の喜びの拡大に向けた新しいHondaの取り組みが始まっております。多くのお客様と喜びを分かち合うことを通じて、Honda四輪ビジネスは強く成長していくと確信しております。」とコメントしている。
ホンダがナイジェリアに四輪の現地法人を設立したのは、30年を超える二輪車の生産拠点を同国に持ち、知名度が高いことも理由のひとつであろう。(編集担当:久保田雄城)
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