関連記事
「アメ車」のイメージを覆すコンパクトSUVの登場
かつての「アメ車」、アメリカ車というのは、「でかい」、「おそい」、「(燃費が)悪い」の三拍子であった。しかし今や、良くも悪くも日本車と、そうは変わらなくなってきた。
新型クーガは、同社のフォーカスに続き、フォードのOne Ford 戦略のもとグローバル・プロダクトとして世界中で展開する。
Eco Boostエンジン、新設計のインテリジェントAWD、アクティブ・シティ・ストップ、そしてハンズフリー・パワーリフトゲートなど、数多くの先進技術を搭載し、よりスマートで、より機能的な次世代のSUVとして生まれ変わった。
新型クーガは、フォードが提唱する“キネティックデザイン”コンセプトを取り入れ進化させることで、よりモダンかつ先進的なイメージを強調している。さらに旧型モデルと比べて、全高1cm低くし、全長は9.5cm大きくしたことで、よりスポーティなスタイリングとする一方で、SUVとしての機能性を高めている。
パワートレインは、フォードがグローバルで展開するグリーン・エンジン、1.6L Eco Boostを搭載、トランスミッションには新たに6速セレクトシフト付オートマチックトランスミッションが組み合わされ、182馬力というハイパワーを発揮しながら、旧モデルと比較して、燃費性能は20%以上改善している。
駆動システムも新設計のインテリジェントAWDが採用され、路面や走行状況に応じてトルクを前後間で100:0~0:100で自動的に配分。あらゆる路面で卓越したトラクション性能を発揮する。
機能面では、ラゲッジルームを従来のモデルから46リットル拡大しクラストップレベルのトランク容量を確保したほか、このクラスで初となる、ハンズフリー・パワーリフトゲートを採用している(一部モデル)。スマートキーを携帯してリアバンパー中央の下側でキック動作をすることで、両手がふさがった状態でも簡単にテールゲートを開閉することが可能だ。
さらに安全性においても、渋滞時および市街地での低速走行時に前方車両への衝突を回避するため、自動的にブレーキをかけてドライバーを補助する「アクティブ・シティ・ストップ」(一部モデル)や、コーナリング時の操縦性、回頭性を高めるトルクベクタリングコントロール、フォード独自の車両安定化技術であるRSC(ロール・スタビリティ・コントロール)付AdvanceTrac(アドバンストラック)を導入(一部モデル)している。
このクーガは、「アメ車」でありながら、ヨーロッパで開発されたクルマだ。今や、クルマもボーダーレスの時代。アメリカの会社がヨーロッパで開発をしたクルマを日本で乗る。「その国らしさ」は希薄になるが、これが今のスタンダードなのだ。価格は340万~385万円。(編集担当:久保田雄城)
■関連記事
・フランクフルト・オートショーで気になる1台 日産のグラマラスな新型SUV「エクストレイル」
・「ハイブリッド車は決してエコじゃない」と気付いた人々
・フォルクスワーゲン(VW)が止まらない コンパクトでもポテンシャルが高いクルマが売れる
・日本の消費者は「欧州車の基本性能の高さ」を理解しはじめた?
・単独のカーディーラーとしては日本初 ヤナセが「緊急サポートコールセンター」を開設
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク