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ダイハツ インドネシア小型車政策に対応したモデルを投入
ダイハツ<7262>は、インドネシア政府が発表したLCGC(Low Cost Green Car)政策に対応する初めてのモデルとして、「AYLA(アイラ)」の販売を開始した。
「アイラ」は、ダイハツと現地の子会社ADM(アストラ・ダイハツ・モーター)が企画・開発し、ADMで生産する。また、トヨタ<7203>との協業の一環として、トヨタへ「AGYA(アギア)」としてOEM供給を行う。
「アイラ」は、ダイハツの低燃費・低価格なコンパクトカーづくりのノウハウをベースに、ADMが参画した開発体制のもとインドネシアでのニーズを徹底追求した「インドネシア発のインドネシアのためのクルマ」である。LCGC政策の導入により期待されている新規自動車購入層向けのモデルとして、ダイハツが他社に先駆けて発売する。「アイラ」の小売価格(税込、付属品・用品含む)は日本円換算約65万円~約83万円だ。
同車は、市場調査による現地ニーズの追求や現地デザイナーの起用など徹底した「現地化」を実践しており、現地調達化の推進などにより低価格を可能とした。新開発プラットフォームの採用によりコンパクトなボディサイズながら、5人乗車の広い室内空間と十分な荷室空間を両立している。また現地の道路事情を考慮して悪路や冠水路でも走破できる最低地上高や、狭い道でも取り回ししやすい最小回転半径を実現している。なお、LCGC政策対応モデルには税制上の優遇措置が与えられる。
また、トヨタブランドで販売される「アギア」の販売価格は約85万~約103万円となっており、「アイラ」よりも高く設定されている。これまでもトヨタは、ダイハツとの協業で、「アバンザ」(ダイハツブランド名:「セニア」)など、インドネシアのユーザーのニーズに合わせたクルマを提供してきている。「アギア」「アイラ」も、エントリーユーザー向けのファミリーカーとして、インドネシアの新たな市場の開拓を目指すものと思われる。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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