プロトンMの復帰打ち上げ、技術的問題により延期

2013年9月13日 16:15

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記事提供元:sorae.jp

 An assembly of Proton M and Astra 2E
Image credit: ILS

  プロトンロケットの商業打ち上げを担うインターナショナル・ローンチ・サービシズ(ILS)社は9月12日、今月17日に予定されていたプロトンMによる通信衛星アストラ2Eの打ち上げ延期を決定した。新しい打ち上げ日時は現時点では決まっていない。

  アストラ2Eの打ち上げは、今年7月に起きたプロトンMの打ち上げ失敗以来初となるもので、またその失敗からの教訓として、製造や組み立て時の検査をより強化するという対策が取り入れられて初の打ち上げでもある。

  延期の理由は「ロケットに技術的な問題が発見されたため」とされており、追加の試験を行うため、ロケットは一旦、組み立て施設に戻されることとなった。なお問題の詳細は明らかにされていない。

  ノーボスチ・ロシア通信社が報じたところによれば、打ち上げは早くとも9月30日になるとされる。

  一方、インタファクス通信が今回の発表に先立つ11日に報じたところによれば、ロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)のセルゲイ・サヴェリエフ副長官が、7月のプロトンMの墜落地点の除染が済んでいないことを理由に打ち上げを延期するよう、カザフスタン側から要請があったと明かしたという。今回の延期により、この除染に対処する時間も取れたことになる。

 ■Commercial Rocket Launch | ASTRA 2E | Postponed | International Launch Services
http://www.ilslaunch.com/newsroom/news-releases/ils-proton-launch-astra-2e-postponed


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